鎮痛薬をのめば、たしかに一時的に痛みが止まる。たとえ胃潰瘍ができていても、気づかないままさらに悪くしてしまうケースも多いという。
「特に胃薬と併用した時は要注意。鎮痛薬の長期連用はしないことです」
NSAIDsは、のみ続けることでほかにもさまざまな害が出る。
「欧州心臓病学会が、関節炎患者にNSAIDs系鎮痛薬を投与すると血圧が上がるという報告をしたほか、むくみや腎臓、肝臓障害を引き起こすことも知られています」
基本的には、市販薬でも処方薬でも、指示される用法用量を守って服用すれば、副作用が起こることはまれだ。ただし、のみ続ければ副作用のリスクは確実に上昇する。
実際、市販されている有名なイブプロフェン系鎮痛薬の説明書には、「3~4回使用しても改善が見られなかった時は、服用を中止して医療機関に行くように」と記載がある。そのほか市販されている鎮痛薬にはすべて同じような注意書きがある。それをしっかりと守ることが大切だ。
※女性セブン2020年3月12日号