こうした事情もあり、東京マラソンにかかわる企業は苦渋に満ちたツイートをしていた。共催の東京新聞事業局のツイッターはスタート前にはこのようにツイートしていた。
「物静かなスタート地点を見るのは、今回限りと願うばかりです」
「運営スタッフ、報道関係者もマスク姿で大会に臨みます。口元が緩み笑顔に溢れながらスタートを見守っていた昨年までとは違った形に、#東京マラソン 共催メディアの一員として断腸の思いです。#東京新聞」
まさに悲壮感漂う内容だが、前出の協賛企業勤務男性は「7万人が訪れたことに対する非難の声があるのは受け止めますが、何よりも大迫選手の日本新記録達成のおかげで、大会開催の意味があったのでは、と一同胸を撫で下ろしています。あとは観衆、スタッフ、関係者から大会によって感染者が出ないことを願うばかりです」と語る。この声と同様に協賛企業であるBMWジャパンも以下のようにツイート。
「東京マラソンのオフィシャル・パートナーとして大会を支え続けて10年目の今大会は、かつてない厳しい状況の中での開催となりました。それでも限界へと挑むランナー達をサポート出来たことは、私たちの歓びです。ご声援、ありがとうございました。」
様々なイベントが自粛や中止に追い込まれる中行われた東京マラソン。ネット上に多少の非難は書き込まれたものの、好意的な声も多数書き込まれた。これはひとえに一時期ネットのトレンドワード1位となった大迫の快走おかげかもしれない。