新しい地図の3人は、年末年始に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時』(日本テレビ系)、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)、『スッキリ』(日本テレビ系)に出演して世間を驚かせました。
また、香取慎吾さんは2月1日の『内村カレンの相席どうですか』(フジテレビ系)にも出演しましたが、これらはいずれもバラエティ番組へのゲスト出演。SMAP時代とは異なる形での出演であり、魅力の一部分を見せただけにすぎず、どこか物足りなさを感じさせました。
だからこそ今回のドラマ出演は、彼らが「戻るべき場所に戻ってきた」ことのきざしと言えます。そもそも3人は俳優としての業界評価が高く、「SMAPという大スターでなければ、もっといろいろな役で起用できるのに」などと言われていました。
まず稲垣さんは、主演を務める華がありながら、SMAP時代から悪人や変人などのさまざまな助演をこなす名バイプレーヤー。次に草なぎさんは、『任侠ヘルパー』『嘘の戦争』(フジテレビ系)『スペシャリスト』(テレビ朝日系)など、ダークヒーローを演じさせたら業界トップクラス。さらに香取さんは、『西遊記』(フジテレビ系)『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)などの強烈キャラがハマる上に、最後の主演作『家族ノカタチ』(TBS系)ではアラフォーの独身男性を等身大で演じて称賛を集めました。
新しい地図の3人がジャニーズ事務所を退所してからの約2年半、しばしば民放ドラマを手がけるプロデューサーたちに「いつ彼らを起用しますか?」と尋ねていました。プロデューサーたちは「まだわかりませんが……」「起用できたらいいですよね」などと口にするのみでしたが、その顔は「本当は起用したい」と言っているようにしか見えなかったものです。今回の朝ドラ出演をきっかけに、いよいよその時期が来たのではないでしょうか。
◆期待値が高いのはNHKとカンテレ