大学入学共通テストに向けたドタバタが今年の入試にも影響(時事通信フォト)

大学入学共通テストに向けたドタバタが今年の入試にも影響(時事通信フォト)

 MARCH合格者合計トップは神奈川の「県立川和」で、昨年の9位から躍進した。現段階で昨年の最終合格者数と比べて100人も増え522人の合格だ。2位の「山手学院」に60人の差をつけた。

 内訳を見ると、明治大が昨年より73人増えて223人で全国トップ。青山学院大が10人増えて68人合格で全国2位に入った。立教大、中央大、法政大すべてで、昨年より合格者が増えている。

 川和は部活動や学校行事に力を入れているが学びにも力を入れ、文武両道の高校として知られ人気も高い。人口が増加している港北ニュータウンに近く、優秀な生徒が進学しているという。

 神奈川は東京、埼玉などと同じく学区がない。どこの高校にも進学できるが、やはり地元からの進学者が多い。また、神奈川には県が指定する学力向上進学重点校が4校ある。「横浜翠嵐」、「湘南」、「柏陽」、「厚木」だ。さらに、学力向上進学重点エントリー校として13校が指定され、その中に川和も含まれる。

 地元の塾関係者は、「川和がエントリー校から重点校に上がる筆頭といわれています。もともとMARCHや早慶に強い高校ですが、今年は安全志向から合格者が増えたのでしょう。学校としては国公立大の合格者を増やしていきたいようですが、私大志望者がまだまだ多いようです」と言う。

 ちなみに、今年のMARCHの合格者合計を神奈川の県立校で見ると、柏陽が460人で3位、湘南が441人で5位、横浜翠嵐が374人で12位、厚木が356人で16位になっており、川和はこの4校を上回った。

 2位は山手学院で昨年の11位から躍進した。合格者数は55人増えて462人だった。中高一貫校で中学3年生、高校2年生で全員が海外でホームステイする。グローバル教育に力を入れ、自由な校風で知られ、大学合格実績も伸びている学校だ。

 3位は神奈川県立の柏陽、4位は千葉の私立一貫校の「市川」、5位は神奈川県立の湘南だった。

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