逮捕後の容疑者らの供述は、患者の尊厳を踏みにじるものばかりだった。
「6人は“体に痕が残るとまずいと思い、そうならないようにした”“意思疎通ができない人たちなので、チクられることもなくバレないと思っていた”などと供述しています。首謀者は和田容疑者とみられ、“和田に引きずられてやった”と話す者もいます」(前出・全国紙社会部記者)
神出病院で2019年10月に亡くなった患者の親族が言う。
「和田容疑者は茶髪で背が高くガッシリとした体格でした。結婚して子供もいたそうで、優しく、対応もよかったので驚いています。ただ、親族が亡くなって遺体を引き取りに行った際、死亡時の状況を詳しく説明してくれなかったので違和感はありました。患者がウロウロ動き回るのに看護師らがずっとナースステーションにいたことも不思議でした」
別の元入院患者の親族も怒りに声を震わせながら語る。
「閉鎖病棟はフロアごとにエレベーターやドアが施錠され、とにかく雰囲気が重かった。看護師らの負担も重いと思うが、今回の件はひどい。いくら意思疎通ができなくても、患者には尊厳があるはずです。病院を信頼して預けた親族としてはショックが大きい」
警察は、ほかにも余罪があるとみて捜査を続けている。
※女性セブン2020年3月26日・4月2日号