バラエティーの時とはまた別の表情を(写真集『WATER FALL』より)

 昨今、バラエティー番組で活躍する“タレント”や“モデル”を数多く抱える「オスカー」だが、主流派は、「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリなどの賞 を獲得した“女優”で間違いない。

 教育も行き届いているとみた。たとえば、前述の「苦手な走り」を披露した際、大先輩の奥菜恵が“見本”を示してくれるくだりになった。すると高橋は、奥菜が立つか立たないかのタイミングでスッと立ち上がり、先輩の走りを羨望の眼差しで見つめていた。

 共演者のトーク中も、笑顔を絶やさず、必ず当該者のほうを向き、ピンマイクに拾われないように、音をたてない拍手をし続けていた。

 昨今、明石家さんまは、バラエティーで共演した新木優子、新川優愛ら、若手女優の名をあらゆる仕事場で連呼し、自身の冠番組のゲストに呼ぶのを“得意ワザ”としているが、「高橋ひかる」の言動が、今回さんまに響いたことは間違いナシ。しかも、その元祖ともいうべき存在だった剛力彩芽は、高橋ひかるの「憧れの女優」でもある。

◆”ミレニアル女優”として一躍、注目の存在に

 そんな高橋は、2014年の『第14回 全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを獲得。「チオビタ」や「代々木ゼミナール」のCM美少女として注目を浴びたり、2016年には、柴咲コウ主演の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)の出演がおおいに話題となった。
 
 おりしも当時は、大手芸能プロダクションに“ミレニアル女優”と呼ばれる2000年代生まれの大型新人が揃っていた。「スターダストプロモーション」所属の永野芽郁、「東宝芸能」所属の浜辺美波、「アミューズ」所属の清原果耶らは、その筆頭で、いまや多くの視聴者が、それぞれの代表作を挙げられるような逸材たちである。

 高橋も、若手女優の登竜門「全国高校サッカー選手権」の13代目応援マネージャーに起用されたり、“ガルコレ”でランウェイデビューをしたり、石原さとみ主演の『高嶺の花』(日本テレビ系)で民放ドラマデビュー。2019年1月号からは『Ray』の専属モデルとなり、同年4月、古田新太主演の『俺のスカート、どこ行った?』(同)出演を通じて、「ネクストブレイク女優」として方々で名前が挙がるようになっていたのである。

 だが、同年9月後半、体調不良を訴え、モデルとして出演するはずだった「ガールズアワード」を欠席。医師からのすすめで「年内休養」を発表し、体調回復に努めていた。
「ちょっと細すぎるもんね」「色も白いし」と、バラエティー班の中では、彼女の見た目を理由に、その体調を心配する声が少なくなかったし、なかには「芸能界が合わなくて、メンタルをやられちゃったのではないか」と深読みする者がいたのものだ。

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