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2020.03.27 15:59  週刊ポスト

「前貼り」の全て なぜ?いつから?どうやって?

 ただ、激しい動きをすると取れてしまうことも多かった。そのため次なる工夫が行なわれたのは1976年。

「当時、原悦子を大々的に売り出したんだけど、ガムテープだかテーピングテープだかを貼るというのを彼女が自ら考案した。ガーゼを幅の広いテープで覆う形だね。別の女優が『ガムテープをそのまま張ったほうが早いですよ』って言って、自分で直接貼っちゃったんだよ。そしたら剥がすときに『痛い! 痛い!』ってなって、それでやっぱりガーゼはあったほうが良い、ということになった(笑い)」

◆手作りタイプも健在

 この頃は決まった型や製品もまだなく、前貼りの黎明期でもあったようだ。文献を紐解くと、様々な素材を用いた前貼りの証言が残る。

〈ベベ(伊佐山ひろ子さん)と『普通の前貼りじゃ小さい』と話して、お互い大判のサロンパスをそのまま貼ったんです。だからスースーしながらやってるの(笑)〉(ロマンポルノの女王と称された白川和子。『サンデー毎日』2012年11月18日号)

〈たたんだティッシュをその部分に当て、上から布のガムテープを貼ります〉(ロマンポルノ出身女優として名を馳せた東てる美。『週刊大衆』2010年5月3日号)

〈前貼りは大きいバンソウコウでとめたほうが痛くない〉(80年代にノーパン喫茶の女王としてブレイクしたイヴ。『FRIDAY』1989年12月22日号)

 このほか、色が目立たないベージュの伸縮するサポーターをサイズに合わせて切り、布テープ等で貼り付けるというものもあった。より自然に見えるよう、ペンで陰毛をサポーターに描き込むこともあったという。このような様々なタイプの前貼りを、役者や現場ごとに柔軟な判断で準備し使用していた。

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