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2020.03.28 15:59  週刊ポスト

松坂慶子、風吹ジュン、関根恵子 邦画濃厚ラブシーンの系譜

螢:田中裕子さんは『天城越え』(1983年)でもレイプされる場面がありますね。

秋本:彼女は『北斎漫画』(1981年)、『嵐が丘』(1988年)でも脱いでいます。一重まぶたで特に美人というわけじゃないし、胸も小さめで、スタイルで人目を引くわけではない。なのに、色っぽくなる瞬間のある女優なんです。

和田:さっきの風吹ジュン、関根恵子などと違い、彼女の濡れ場は普通にいる女の子がエッチしている感じになるんですよ。

螢:そう、田中裕子さんはその“普通感”が魅力なんですね。彼女はその普通感の中に魔性を隠し持っている女優です。

和田:魔性の女って、意外に美人じゃないんですよ。あの木嶋佳苗(交際男性3人を殺害したとされ、死刑確定)だってそうでしょう。

秋本:次は『火宅の人』(1986年、監督/深作欣二)。ご承知のように、妻子がありながら愛人を持ち、家を出て放浪生活を続けた作家檀一雄の私小説的な作品を映画化したものです。

和田:これは原田美枝子と松坂慶子が濡れ場を演じていますが、最初に檀一雄役の緒形拳と絡む愛人役の原田美枝子がとてもいやらしくていいですね。濃厚なキスから始まり、自ら白いスリップを脱ぐと、日本人離れしたものすごいおっぱいが現われる。緒形拳の手に収まらないほどですからね。濡れ場と外の情景が交互に映され、かすかな喘ぎ声と音楽が重なる演出もいいですね。映画ならではです。

螢:彼女は服を着ていると華奢に見えるし、背も高くない(157cm)のに──。

秋本:脱いだらすごいんです、の人です。圧巻ですよ。やっぱり肉体の説得力があるから、濡れ場が濡れ場っぽくなり、これなら男がはまるのも無理はないと思わせる。

螢:いやあ、それにして素晴らしいボディです。これは撮りたくなりますよ、監督は。やっぱり肉体は女優の武器になり得るんですね。

秋本:そうですね。原田美枝子は10代の頃から「おっぱいちゃん」と言われていました。

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