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2020.03.28 07:00  マネーポストWEB

申請を忘れるともらえない 年金の細かい手続きメニュー一覧

くれぐれも年金の手続きは忘れないようにしたい

 年金保険料は毎月きちんと納めていても、手続きを忘れたりすると、消滅してしまう年金がある。もらえる年金をもらい逃さないために、必要な手続きと、その具体的な手順を一覧としてまとめた。

◆国民年金・厚生年金・第3号の種類変更

 特に女性は結婚による退職(厚生年金→第3号)や夫の定年退職(第3号→国民年金)など、ライフイベントによって適用される年金制度が変わりやすい。その都度、届け出が必要。

【手続きの手順】退職後14日以内に、通帳、印鑑、年金手帳、退職の証明になるものを持って、本人または世帯主が市区町村役所の年金窓口などに届け出る必要がある。自分で申請しない限り切り替わらないので、放置していると「保険料未納期間」として扱われ、受給額が減る。

◆加給年金

 厚生年金(20年以上加入)の受給者に65才未満の配偶者または18才未満(年度末まで)の子供がいれば、月約1万8000~7万4800円が上乗せされる制度。

【手続きの手順】厚生年金の受給を開始するとき、年金事務所へ、受給者の戸籍謄本、世帯全員の住民票の写し、加給の対象となる配偶者や子供の所得証明書または非課税証明書を持って申請する。時効は5年。

◆振替加算

 加給年金の対象の配偶者が65才を迎えると、加給年金が止まる代わりに、配偶者自身の年金に振替加算が上乗せされる制度。加給年金とは違い、振替加算が始まると、死別・離婚しても一生加算が続く。

【手続きの手順】加給年金の申請をしていれば、自動的に切り替わる。申請を忘れていても、5年の時効の期間内であれば、年金事務所に夫婦の戸籍謄本と住民票の写し、厚生年金受給者の年金証書の写しを持って「老齢基礎年金額加算開始事由該当届」を提出すれば、さかのぼって請求できる。

◆特別支給の厚生年金

 女性は1966年、男性は1961年の4月1日以前生まれで、国民年金の受給資格があり、厚生年金に1年以上加入していれば、60~64才の間に受給できる。

【手続きの手順】受給資格発生の3か月前に、日本年金機構から届く「年金請求書」に記入して年金事務所に郵送すれば、約2か月後から受給が開始される。申請をしないと65才の3か月前に再び届く。時効は5年。

◆企業年金

 加入している場合は、国民年金や厚生年金に上乗せされる。企業によって制度を設けているところと、いないところがある。

【手続きの手順】加入していれば、受給開始年齢になる月に、企業年金連合会などの運用団体から「企業年金連合会老齢年金裁定請求書」などの書類が届くので、記入して返送する。退職金の一時金として一部が支払われる場合、退職金だけで満足して請求を忘れる人が多い。

◆遺族年金

 公的年金に加入中、または受給中の人が亡くなった場合、遺族が受け取れる。配偶者、父母、孫、祖父母だけでなく、内縁の配偶者も遺族とみなされる。

・国民年金加入者の妻→60~65才までは、夫が受給するはずだった基礎年金の4分の3を「寡婦年金」として受け取れる。または、12万~32万円までの「死亡一時金」を受け取れる。

・厚生年金加入者の妻→40~65才までは、月約5万円が加算される(中高齢寡婦加算)。65才を過ぎると妻自身が公的年金を受け取れるようになるため、加算額は月約1600円~5万円弱になる(経過的寡婦加算)。

【手続きの手順】市区町村の年金窓口か勤務先へ死亡の届出をする。すでに年金を受給していれば年金事務所にも届け出る。遺族基礎年金、死亡一時金、寡婦年金は市区町村の年金窓口に、そのほかはすべて年金事務所に請求。年金手帳、戸籍謄本、世帯全員の住民票の写し、受給者の源泉徴収票など収入がわかるもの、死亡診断書、通帳、印鑑が必要。

◆未支給年金

 公的年金は2か月ごとに支払われるため、受給中に亡くなると“未払い年金”が発生する。受給権は配偶者、内縁の配偶者、子供、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹など「亡くなった人と生計を同じくしていた人」で、年齢制限はない。

【手続きの手順】年金事務所に死亡の届け出をするとき、同時に請求できる。

◆障害年金

 国民年金加入中に2級以上の障害を負った人が受け取れる。障害の原因になった病気やけがの初診日から1年6か月目、またはその期間内に治った(治ったが障害が残った)日から請求できる。

【手続きの手順】戸籍謄本、年金手帳、通帳、印鑑、医師の診断書、病歴・就労状況等申立書を用意し、市区町村の年金窓口または年金事務所へ行って年金請求書に記入し申請する。約3か月後に年金証書と金額の決定通知書が届く。金額に不服があれば、3か月以内に審査請求できる。

※女性セブン2020年3月26日・4月2日号

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