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コロナ騒動で変わった景色 ウイルスの前では「お金の力」も無力

コロナ蔓延後の社会をどう生きるか(閑散とする銀座の歩行者用道路。写真:時事通信フォト)

コロナ蔓延後の社会をどう生きるか(閑散とする銀座の歩行者用道路。写真:時事通信フォト)

 新型コロナ騒動は世界中を不安に巻き込んでいる。普段からさまざまなことを体験しリポートし続けている『女性セブン』の“オバ記者”こと野原広子さん(62)は、このコロナ騒動に何を思うのか。イギリスのチャールズ皇太子やボリス・ジョンソン首相、俳優のトム・ハンクスも陽性が明らかになったが、オバ記者が感じたのは「コロナの前に身分や資産の有無は関係ない」ということだった。

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「もう、いいんじゃね?」と言いたくなるほど、テレビをつければ朝から晩まで新型コロナウイルスの話。イタリアは死者数が中国を抜いて世界一になったというし、パリの街はガラガラ。日本では飲食店や中小企業等が悲鳴をあげている。

 不安に駆られてネットを開けば、9年前の3月11日に起きた東日本大震災の様子がYouTubeにアップされている。当時から地震や津波の映像が配信されているのは知っていた。でも、とてもじゃないけど見る気になれなかったの。9年たって記憶から生々しさがやっと消えたつもりでいたけど、映像を見たら、「ありえない!!」と何回も叫んでいた。

 そういえば3月って、時代が折れ曲がるところを見せられる月でもあるのよね。オウム真理教の地下鉄サリン事件が起きたのは1995年3月20日。あの事件を機に駅のホームからゴミ箱が消えたし、世の中にはとんでもない人たちがいるという不信感と不安を誰もが持ったと思う。

 と、そんな話を昭和6年生まれの男友達Oさんに言うと、「3月といえば、3月10日の東京大空襲ですよ」と言う。「わずか数時間で10万人の人が焼き殺されるって、どんなことか想像つく?」と。14才でそれを目撃した彼は、89才になったいまも、夜中に「空襲警報、発令!!」と叫んで飛び起きることがあるのだという。

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