《桜丘中学校で学んだ、枠にとらわれない考えを生かしながら、自由とわがままをはき違えないように、新たな場所で新たな出会いを大切にして活躍していきます》
彼らは自由を満喫したと同時に、自分を律する力も身につけた。
同校の理念に共感する教育評論家の尾木直樹さんが言う。
「桜丘中学校は特別なのでしょうか。ある意味、そうかもしれません。でも、この中学校で行われていることは、ほかの学校や、そしてもちろん家庭でも、すぐにも真似ができることが多いのではないでしょうか」
桜のつぼみが陽光を受けてゆっくりほころんでいくように、新たな人生という花を咲かせんとする子どもたちに、親が、教員が本当にすべきことは何か。
それは決して、「過干渉」という冷風を吹きつけ、つぼみを再び閉じさせることではないはずだ。
※女性セブン2020年4月9日号