ライフ

教科書の記述変化 マゼランもリンカーンも今は違う呼び名

教科書の内容はどんどん変わっている

 教育の指針が変わったり、新たな事実が明らかになったり。教科書の内容は時代とともに大きく変わってきた。

 その筆頭が社会だ。有名な事例では、「いい国つくろう鎌倉幕府」と覚えた鎌倉幕府の成立は、1192年から1185年に変わっている(源頼朝がこの時点で守護・地頭の任命権を得ており、実質的に幕府が成立していた)。また最近は、人物名を母国語の表記や発音にならう傾向にあり、大航海時代の探検家「マゼラン」もポルトガル語読みの「マガリャンイス」となり、

「アメリカ大統領の『リンカーン』を『リンカン』と変えております」(東京書籍社会編集部・和田直久氏)

 実は今年、令和2年度は小学校の、来年度は中学校の教科書の改訂が控える節目の年。私たちが学んだ “当たり前”も、今の子供たちの教科書では変化したり、消えたりしているものも多い。たとえば、中学校の社会の教科書の変化をいくつか見てみよう。

◆聖徳太子の肖像画→聖徳太子と伝えられる肖像画

 教科書でもお馴染みで、ずっと聖徳太子の顔だと信じられてきた「唐本御影」。しかし、実は聖徳太子が死亡してから100年近く後(8世紀)に描かれたとする説が出てきた。絵の人物が持っている笏(しゃく)と呼ばれる板も、聖徳太子の時代には一般化されていなかった。

 また、聖徳太子は死後につけられた称号であり、本名は厩戸王(うまやどのおう)であることから、教科書は「厩戸王(聖徳太子)」という記述になっていることが多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン