「フレンチのロッシーニ風を初めて食べて、『仔牛のフィレ肉×フォアグラとはなんて贅沢なかけ算なんだろう』とおいしくて感動しました。明智さんはおいしいご飯のご褒美を餌にして苺ちゃんを駆り出すのですが、私も食いしん坊なので劇中なのにお誘いがくると『やったぁ!』と、本気で喜んでしまいます」
苺は料理人として確かな味覚と腕を持ち、明智の無茶な料理への要望にも驚くべき探究心を発揮する。振り返れば小芝は、熱烈な特撮オタクを演じた『トクサツガガガ』や、漫才に青春を捧げる『べしゃり暮らし』など、近年は何かにのめり込む役柄が印象に残る。
「私自身オタク気質でのめり込みやすく、最近はアコースティックギターに夢中です。動画で弾き方を学んで、最新の曲を弾くこともあれば甲斐バンドさんの曲などを弾くことも。集中すると2時間くらい弾き続けていて、手が痛くなってようやく我に返ります(笑い)。
実は今回の『美食探偵 明智五郎』と昨年の『トクサツガガガ』は脚本家が同じ方なんです。こうして再び声をかけていただく機会に恵まれることも増えました。そして、その感謝と同時に、期待以上のお芝居ができる女優になりたいと新たな目標ができました。みなさんに少しずつ何かをお返しできるように成長したいです」
まもなく23歳を迎えるが「大人の女性」として目指すものは──。