ハーバード大の研究は、外出規制などで流行と医療崩壊を防ぎながら、徐々に感染者を増やして集団免疫を獲得するまでの期間を予測した。
「その結果、新型コロナの流行を抑えるために集団免疫を獲得するには、2022年まで『断続的な外出規制』を続ける必要があることがわかりました。2~3か月の自粛と解除を繰り返す、といった方法です。
さらに、新型コロナに季節性がなく、一年を通じて感染が続くと仮定したケースでは、2022年以降も断続的な外出規制が必要というショッキングな結果が出ました」(前出・医療ジャーナリスト)
当初期待されていたGW明けの5月6日の自粛解除どころか、来年になっても、再来年になっても自粛生活が続くという厳しい予測である。
昭和大学の二木芳人客員教授(感染症学)が指摘する。
「仮に季節性があり、この先暖かくなったら流行が落ち着くとしても、これから寒くなる南半球では逆に感染が広がり、第2、第3の波として日本にやってくるかもしれない。この先1年で日本も含めたパンデミックが終息するとは思えない。場合によっては2~3年が必要となるでしょう」
残念ながら、2021年に延期された東京五輪の開催も簡単ではなさそうだ。
※女性セブン2020年5月7・14日号