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2020.04.27 16:00  マネーポストWEB

ハロプロ公演は230超が中止に 熱心なファンが払い戻しに躊躇するワケ

小川さんが最近購入したハロプロのグッズの一部

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、コンサートやイベントなどが相次ぎ中止や延期となっている昨今。アイドルやファンたちにどんな影響が出ているのか。ここでは、モーニング娘。’20やアンジュルム、Juice=Juiceなどの女性アイドルグループが所属するハロー!プロジェクト(ハロプロ)の事情を見てみよう。

 ハロプロでは、2月29日から6月いっぱいまでの全所属グループのコンサートと舞台公演がすべて中止・延期となっている(4月21日時点、一部無観客公演)。その数は230公演以上で、なかには無観客公演となったこぶしファクトリーの解散コンサートも含まれている。さらに、振替公演が再度中止となったケースもある。アイドル事情に詳しいエンタメライターの大塚ナギサ氏はこう話す。

「ハロプロに所属している5グループは、年間通してほとんどの土日にコンサートもしくは、握手会やリリースイベントなどを開催しています。3月から5月にかけては春休みとゴールデンウイークがあるので、例年公演数も多いんです。

 毎年3月末にはハロプロの全グループが出演する『ひなフェス』という大規模なコンサートがあるんですが、今年は無観客公演になりました。また、5月のゴールデンウイークには毎年3~4日連続でハロプロの各グループが中野サンプラザ公演を行うのも恒例となっていましたが、今年はこちらも中止。さらに6月頭に予定されていたアンジュルム船木結の卒業コンサートとJuice=Juice宮本佳林の卒業コンサートもそれぞれ中止になり、2人の卒業は延期となりました。

 ライブ活動に注力しているハロプロにとって、丸々4カ月にわたってライブが開けないというのは一大事です」

 これだけコンサートがないと、ハロプロファンの生活も一変するはずだ。そこで、コンサートに足繁く通っているハロプロファンに取材を敢行。新型コロナウイルスが“ハロヲタ生活”にどんな影響を与えているのか、検証する。

◆月に3~4本はライブに行っていたが…

 今回取材に協力してくれたのは、マスコミ業界で働く都内在住40代の男性・小川さん(仮名)。ファン歴は20年以上で、特にここ数年は熱心にライブに通っているという。

「最近は月に3~4本くらいのペースでライブに行っていました。ハロプロ研修生も含めて、全グループの全ツアーに最低1回は行くようにしています。同じツアーに、数回入ることもあります。ライブに行った際はグッズも買います。時と場合によりますが、グッズ代は1回のツアーで少なくとも1万円くらいは使います。

 最後に行ったライブは、2月22日のつばきファクトリーの新宿ReNY公演でした。そこからもう2か月も経っています。2か月もハロプロのライブに行ってないなんて、本当に久々です」(小川さん・以下同)

 そんな小川さんが、今年の3月から6月までに「行く予定だった」という公演の日程・場所を挙げてくれた。

・3月15日『Hello! Project 研修生発表会 2020 3月~紡~』Zepp TOKYO(2公演)
・3月22日『Hello! Project ひなフェス2020』明治神宮会館(1公演、チケット未確保5公演)
・3月30日『こぶしファクトリー ライブ2020 ~The Final Ring!~』TOKYO DOME CITY HALL(チケット未確保)
・4月11日『アンジュルム コンサートツアー 2020春 LOCK ON!ROCK ON!』松戸森のホール21 大ホール(1公演)
・4月18・23日『演劇女子部「アラビヨーンズナイト」』こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ(2公演)
・5月3日『つばきファクトリー コンサートツアー2020春 CAMELLIA』中野サンプラザ(2公演)
・5月4日『BEYOOOOONDS LIVE 2020 ~ポップ!ステップ!全音符!!~ いらっしゃい 中野サンプラザ編』(1公演)
・5月5日『モーニング娘。’20コンサートツアー春 ~MOMM~』中野サンプラザ 7800円(1公演)
・5月30日『BEYOOOOONDS 1st LIVE TOUR 2020~ポップ!ステップ!全音符!!~』新宿ReNY(1公演)
・6月2日『Juice=Juice CONCERT TOUR 2020 ~ポップ・ジュース・ジャーニー~ FINAL』東京ガーデンシアター(チケット発売前)
・6月3日『Juice=Juice CONCERT TOUR 2020 ~ポップ・ジュース・ジャーニー~ FINAL 宮本佳林卒業スペシャル』東京ガーデンシアター(チケット発売前)
・6月12日『アンジュルム コンサートツアー 2020春 LOCK ON!ROCK ON! ~船木結卒業スペシャル~』ぴあアリーナMM(チケット発売前)

 すでにチケットを入試していた公演が11公演、チケットを入手していないものの、行く予定だった公演が9公演となっている。

「基本的にファンクラブでチケットを取っていました。『ひなフェス』については、全公演行きたかったんですが、ファンクラブで申し込める枠が2公演までで、1公演しか当選しなかったんです。残りの5公演はハロヲタ仲間に頼んでいました。こぶしファクトリーの解散コンサートもヲタ仲間に協力してもらって入手する予定でした」

◆チケット料金は“寄付”したい

 そして、ファンクラブで購入した際にかかった各公演のチケット料金(各種手数料などを含む)はこの通り。

・『Hello! Project 研修生発表会 2020 3月~紡~』8750円(2公演分)
・『Hello! Project ひなフェス2020』8300円
・『アンジュルム コンサートツアー 2020春 LOCK ON!ROCK ON!』7800円
・『演劇女子部「アラビヨーンズナイト」』1万6600円(2公演分)
・『つばきファクトリー コンサートツアー2020春 CAMELLIA』15350円(2公演分)
・『BEYOOOOONDS LIVE 2020 ~ポップ!ステップ!全音符!!~ いらっしゃい 中野サンプラザ編』7800円
・『モーニング娘。’20コンサートツアー春 ~MOMM~』7800円
・『BEYOOOOONDS 1st LIVE TOUR 2020~ポップ!ステップ!全音符!!~』7000円

合計:7万9400円

 約8万円分のライブに行けなくなってしまった小川さん。もちろんこのすべてが無駄になったということではなく、チケットの払い戻しも可能で、振替の予定がある公演もある。しかし、小川さんとしては、払い戻しに躊躇する部分もあるという。

「今回の騒動で、ハロー!プロジェクトはかなりの損失を受けていると思うんです。だから、少しでも支えになる方法はないかと思っています。もしも、チケット料金をそのままにすることが“寄付”になるというのなら、“払い戻しをしない”という選択もあると思います。

 とはいえ、払い戻しをしなかったとしても、ハロプロ側のメリットにならないというのであれば、話は別。払い戻しをしたうえで、グッズを沢山購入するなどして支える方法もあると思います。現時点ではまだ払い戻しの詳細は発表されてない部分も多いので、ひとまずその情報を吟味してから、“ハロプロのためになる”ベストな方法を選ぼうと思います」

◆グッズはいつもより多めに購入

 200公演以上が中止や延期となったハロプロだが、そのライブ会場で販売する予定だったグッズは、オンライン通販で購入することができる。当然小川さんは、すでにグッズも購入済み。小川さんがこの3月と4月に購入したハロプロのライブツアーグッズは以下の通りだ。

・モーニング娘。’20 3万3300円(DVDマガジン、Tシャツ、生写真など)
・アンジュルム 2万6000円(Tシャツ、パーカー、イヤホンなど)
・Juice=Juice 7000円(DVDマガジン、Tシャツ、生写真)
・こぶしファクトリー 3万200円(DVDマガジン、Tシャツ、パーカーなど)
・つばきファクトリー 9000円(DVDマガジン、Tシャツなど)
・BEYOOOOONDS 1万8200円(DVDマガジン、Tシャツ、生写真など)

合計:12万3700円

「通販でグッズを買うときはあれこれ悩んだ末に、“やめておこう”となるパターンも多い。一方、ライブ会場では気分が盛り上がって、多めにグッズを買ってしまうこともよくある。でも今回ばかりは、通販ですが、いつもより多くグッズを買いました。今後もグッズはどんどん買い続けるつもりです」

 ライブがなくてもハロプロのために、積極的な経済活動を心がけている小川さん。

「とにかく1日でも早く、ライブができるようになることを祈っているのと、それまでハロプロにお金を使える機会があれば。どんどん使っていきたいなと思います」

 活動ができなくなってしまったアイドルたちだけでなく、ファンもまた苦しい時間を過ごしている。いち早く、今まで通りのキラキラしたステージが戻ってくることを、願うばかりだ。

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