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今や40代が11人に プロ野球選手の寿命が伸びた背景

 他チームの主力にも同じような選手はいた。1986年、同じく40歳の広島・山本浩二は4番として打率2割7分6厘、27本塁打、78打点でチームを優勝に導き、日本シリーズも全試合4番で出場しながら引退。1990年、40歳のロッテ・村田兆治はBクラスのチームで10勝を挙げながら、こだわり続けてきた先発完投ができなくなったため、現役生活にピリオドを打った。

 2000年の球界最年長投手は39歳のダイエー・長冨浩志、野手は38歳の横浜・駒田徳広だった。駒田は6月に代打を送られ、試合中に帰宅し、首脳陣批判もしたため2軍落ち。9月に2000本安打を達成するも、球団から戦力外通告を受ける。所属チームを探したが、手を上げる球団がなく、引退した。長冨は中継ぎとして38試合に登板し、防御率2.00でダイエーの2連覇に貢献。現役続行となり、翌年も26試合に投げて1軍の戦力となった。41歳の翌々年、1軍登板なしで引退となった。

 それが21世紀に入ると、30代後半に1年不調になっても引退せず、現役を続ける選手が増えた。2015年には、中日の山本昌が歴代最年長の50歳で登板して話題を呼んだ。

「2000年代以降、複数年契約が当たり前になったことが大きな要因でしょう。その先駆けは落合博満です。45歳になる1998年までプレーしましたが、40歳になってからは巨人や日本ハムで複数年契約を結んでいた。昭和のような1年契約だったら、そこまで現役で居続けられたかはわかりません」

 今年40代以上の選手のほとんどは、過去に複数年契約をした経歴を持っている。2013年から福留は阪神、2015年から山井は中日、能見は阪神、2014年から石原は広島、石川はヤクルト、松坂はソフトバンクと3年契約。2016年から五十嵐はソフトバンク、藤川は阪神、2015年から細川はソフトバンクと2年契約している。

 また、こんな理由も考えられるという。

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