国内

雅子さま、陛下と並び国民と交流する姿は令和流のスタイル

得意料理はほろふき大根やラザニアだという(写真は昨年12月、東京・港区。撮影/JMPA)

 1年ほど前の5月1日、令和の世がスタートした。新皇后となられた雅子さまは心身の不調を抱えていらっしゃりながらも、国民に笑顔を見せてきた。雅子さまのご活躍において、上皇后美智子さまが残されたものの影響は大きい。

 被災地訪問をはじめとした、国民に寄り添う姿勢は、美智子さまが絶えず大切にしてこられたものだ。『皇后考』(講談社)の著者で政治学者の原武史さんはこう語る。

「上皇后は皇太子妃時代から、地方を訪れるたびに、国民と直接対話する機会を積極的につくってきました。上皇とともに懇談会を開き、議論することもありました。そうした姿勢は、皇后にも受け継がれているのかもしれません」

 昨年9月の「全国豊かな海づくり大会」前日、宿泊先のホテルで行われたレセプションパーティーで、そんな雅子さまの姿勢を表す一幕があった。

 当初、両陛下はレセプション会場にしつらえられた金屏風の前に立たれていた。ところが、乾杯を終えるとおふたりはすぐに金屏風の前から離れられ、会場にいる参加者の中へと入っていかれたのだ。

「平成の時代は、国民と対話をされることはあっても、そうして人々の中に入っていくことはありませんでした。そうした“国民への歩み寄り”の方法は、まさに令和流といえるのではないでしょうか。また、両陛下が横に並んで話され、雅子さまも積極的に参加者に質問されていたのが印象的でした」(皇室記者)

 陛下と横に並ばれ、共に行動される。そうしたお姿も、令和流のスタイルなのかもしれない。

「4月10日に行われた新型コロナウイルスに関する進講でも、ふたりは横に並んで座り、一緒に専門家の話を聞いていました。専門家から互いに等距離でいる、そんな対等な光景は、新鮮なものに感じられました」(原さん)

 雅子さまは決して、人前に立ちたがる方ではない。雅子さまをよく知る知人は、口をそろえて雅子さまを「非常に控えめな方だ」と評する。学生時代のご友人と撮られた写真で、雅子さまはいつも目立たない端の方にいらっしゃったそうだ。

 しかし、雅子さまは同時に、ご自分の考えをしっかりと持たれ、時にはっきりとご自分の言葉で意見を述べられる方でもあるという。『素顔の雅子さま』(河出書房新社)の著者で放送作家のつげのり子さんはこう語る。

「いまの時代は、女性が夫の後ろを歩くのでなく、肩を並べて歩くのが当たり前の時代です。皇室は時代を映す鏡でもある。皇后という存在は、時代に合った女性の理想像を示すものでもあるのではないでしょうか。これからは、皇后がはっきりと意見を述べることが歓迎される世の中へと、変わっていくのだと思います」

関連記事

トピックス

NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
被害者の村上隆一さんの自宅。死因は失血死だった
《売春させ、売り上げが落ちると制裁》宮城・柴田町男性殺害 被害者の長男の妻を頂点とした“売春・美人局グループ”の壮絶手口
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた
韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑
女性セブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン