住まい・不動産

山手線の内側で家賃7万円台、もっとも安い駅はここ!

“谷根千”の一角、千駄木は山手線内でも安く住める街のひとつ

“谷根千”の一角、千駄木は山手線内でも安く住める街のひとつ

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「JR山手線の内側でもっとも家賃相場が安い駅」について、ライターの金子則男氏がレポートする。

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 多くの人がひしめく東京はマウンティングが激しい街。一口に「東京に住んでいる」と言っても、「23区内か否か」「山の手か下町か」「どの私鉄の沿線か」など、色々な“ランク”が存在しますが、家賃相場で見ると、大きな区切りとなるのが「山手線の内側か外側か」です。不動産広告では、「山手線の内側」というフレーズは大変なセールスポイントで、そこに住むのは1つのステータス。安く住める場所はどこでしょうか?

 山手線の内側がなぜ特別なのか? 都内の路線図を見ると、その理由の一端が伺えます。蜘蛛の巣のように張り巡らされた東京の鉄道網は、様々な鉄道会社によって形成されていますが、1つの“壁”となっているのが山手線です。

 都内には東急、京王、小田急、西武、東武、京成、京急など、多数の私鉄が鉄道路線を持っていますが、ほとんどすべての路線は、渋谷、新宿、池袋、上野、目黒、五反田など、山手線のターミナル駅が終着駅。内側はJR、東京メトロ、東京都交通局(都営地下鉄)の独占状態です。実際には相互乗り入れにより、ダイレクトに山手線の内側に入れますが、郊外に伸びる私鉄自ら山手線内に入ることは許されなかったのです。

家賃10万円以下で住める街の一覧

 さて、それでは家賃相場が安い街を探してみますが、ワンルーム・1K・1DKで10万円以下(ライフルホームズ調べ。4月29日時点)の駅を探すだけで一苦労。山手線の内側には100近くの駅がありますが、10万円以下なのは12駅しかなく(茗荷谷、新大塚、千駄木、東池袋、護国寺、東大前、本駒込、西早稲田、雑司ヶ谷、春日、白山、千石)、見事に北側に固まっています。この他、山手線で10万円以下の駅が9つ(鶯谷、日暮里、西日暮里、田端、駒込、巣鴨、大塚、池袋、新大久保)あるので、そちらを選ぶという手もあります。

 これら21駅の中で9万円を割る駅となると、いよいよ数は減り、雑司が谷(8.91万円)、本駒込(8.83万円)、田端(8.74万円)、日暮里(8.55万円)、西日暮里(8.55万円)、千駄木(8.25万円)の6駅。一番安いのは東京メトロ千代田線の千駄木でした。

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