日本自動車連盟(JAF)のアンケート調査によれば、日本人の5人に2人が「方向音痴」だという。なかには、カーナビやスマホの地図アプリがあっても、目的地にたどり着けないという人もいるだろう。
そんな方向音痴には、いくつかの“説”が存在している。その真偽について、検証する。
◆方向音痴の人ほど自信満々ってホント?
「方向音痴の人ほど、間違った方向に自信満々に進む」というウワサがあるので、方向音痴の人が集まるコミュニティーサイトを覗くと…。
「いつか目的地に着くと思うから、ひたすら歩く」「迷っても引き返さない。道を引き返したら負けだと思う」という意見が多数書き込まれていた。このウワサはその通り!
◆知能と方向音痴には関係がある?
英・科学雑誌『ネイチャー』の記事(2016年)では「早い時期から突出した才能を持つ子供の中でも、特に空間認識能力が高い子ほど成果を生む」と言及されている。
しかしそういう子供が言語や数学などに弱い場合もあり、学業成績にはつながらないことも多いそう。一方、高学歴で判断力に優れ、社会的ステータスを持ちながら方向音痴の人はいる。関連性はない模様。
◆左右がとっさにわからない人は?
瞬時に右と左がわからない症状を“左右盲”と名づけられているが、「左右盲だから方向音痴になりやすい」という意見がネットで散見される。
しかし一方で「道は左右で覚えず東西南北で覚えるものでしょ」「少し考えれば左右もわかるのでは?」という意見も。
『ミッツカール 方向感覚がよくなるレッスン』を主宰し、著書に『地図をグルグル回しても全然わからない人の 方向オンチ矯正読本』(秀和システム)がある北村壮一郎さんは、「左右盲のかたを指導したことがないのでわからない」とのこと。その真偽は不明だ…。
※女性セブン2020年5月21・28日号