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【日本株週間見通し】日経平均は22000円接近も、調整の可能性

先週の日経平均は1500円以上上昇

先週の日経平均は1500円以上上昇

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の5月25日~5月29日の動きを振り返りつつ、6月1日~6月5日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は大幅続伸し、21000円台を回復するとともに22000円台に迫る場面もあった。月間では2カ月連続の上昇となった。

 週明け25日の日経平均は3営業日ぶりの反発で始まった。22日のNYダウは、香港を巡る米中対立の先鋭化が懸念されて小幅続落したものの、国内では緊急事態宣言がこの日に全面解除される見通しとなったほか、第2次補正予算への期待が先行して一段高でスタートして大引けは高値引けとなった。

 26日の日経平均も大幅続伸して、朝方にはおよそ2カ月半ぶりに21000円台を回復した。25日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だったものの、独企業の景況感改善を受けて欧州株が大きく上昇した流れを好感したほか、アジア株や時間外取引におけるNYダウ先物も堅調だったことから、先物に断続的な買い戻しが入り日経平均の上昇を支えた。

 3連休明けのNYダウが、全米での経済活動再開の広がりと新型ウイルスワクチンの開発動向が伝えられ、529.95ドル高と3営業日ぶりに急反発した。27日の東京市場は連騰による利益確定売りが先行して日経平均は小安く始まったものの、後場にNYダウ先物の時間外取引での上昇を受けて大引けにかけて上昇に転じた。

 引き続き景気回復への楽観的な見方が広がって、27日のNYダウは続伸し、大引けで3月10日以来となる25000ドル台を回復した。この流れを好感して28日の日経平均も4日続伸し、一時507.06円高の21926.29円まで上昇し、大引けもこの日のほぼ高値圏で引けた。銀行や輸送用機器、鉄鋼といったこれまでの上昇局面で出遅れていたバリュー株が大きく買われる展開となり、東証1部の出来高は20億8000万株超に膨らんだ。出来高20億株超えは3月27日以来となった。

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