「この臨時休校要請は直接専門家の意見を伺ったものではありません」(3月2日国会答弁)
全国一斉休校とイベント中止は関連業界に大打撃を与えた。首相は会見では「私が決断した以上、私の責任において、様々な課題に万全の対応をとる決意であります」と言いながら、補償を求める声には「国が補償することはできない」(国会答弁)と突っぱねた。
国民は事態急変に不安を高めた。すると、首相は会見で“安全デマ”を振りまいた。
「すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」
このとき、国民にはっきりそう約束していた。それが守られていたら、国民や医師が何度“検査してほしい”と帰国者・接触者相談センターに訴えても、検査を拒否されて病状が悪化するという悲劇は避けられたかもしれない。
※週刊ポスト2020年6月26日号