《新型コロナウイルス感染拡大への対応に伴う緊急支援事業 募集のお知らせ》
そんな告知が6月2日、「子供の未来応援基金」のサイトにアップされた。草の根活動で貧困状態にある子供を支援してきたNPO団体や公益法人などに対し、300万円を上限に援助が行われるという。その原資は、陛下が寄付された5000万円だ。
「支援の対象となるのは、学び、衣食住、就労、養護施設、里親の5つのカテゴリーです。そのように、寄付金は実際に具体的な団体へ届けられています。両陛下は、ご自身が寄付されたお金がどのように使われるのかまで関心を持ち、把握されているそうです」(前出・別の宮内庁関係者)
これはかなり本気の支援だといえるだろう。
◆雅子様の国際感覚に天皇陛下が期待
平成時代は、ご進講を両陛下が別々で受けられることもあった。しかし、御代がわり以降、両陛下が同じテーブルに横並びに座られ一緒に専門家の話を聞かれるケースが増えている。
「外務省関係者からのご進講については、平成時代はずっと別々に受けられていたそうです。ですが、天皇皇后両陛下はご一緒に受けられます。
陛下は雅子さまが豊富な海外経験を持つことに言及されるなど、雅子さまの国際的な取り組みに期待されていると聞きます。子供の貧困は国内に限らず、国際的な問題でもありますから、雅子さまのグローバルな感覚に期待されているのでしょう。
2度にわたり子供に関するご進講を受けられたのも、“子供を取り巻く問題に、正面から取り組みたい”という、雅子さまの強い思いがあるのではないでしょうか」(前出・別の皇室ジャーナリスト)
海外にも目を向けられているのは、元外交官の雅子さまらしい国際的な視点だろう。
《災ひより 立ち上がらむとする人に 若きらの力 希望もたらす》
今年1月、歌会始の儀で、雅子さまは“若い世代に明るい未来をつくってほしい”という意味の歌を詠まれた。
両陛下は9日、27回目の結婚記念日を迎えられた。これからもおふたりで、ともに苦しい立場の人に寄り添い続けられることだろう。
※女性セブン2020年6月25日号