国内

安倍首相、昭恵夫人の奔放行動の非を認めず余計に信頼失墜

身内にはとことん甘い(時事通信フォト)

 新型コロナに関しての安倍首相の発言は「虚言」「詭弁」「責任逃れ」ばかりだった。

 ただし、この総理は身内には甘い。本誌・週刊ポストは国民が自粛で花見や旅行を控えていた3月下旬、昭恵夫人が“花見”を楽しんでいたことを報じた。首相は国会でこう開き直った。

「自粛が要請されていた公園での花見ではなく、レストランの敷地内の桜で写真撮影した」(3月27日)

 さらに宴会の自粛要請が出ている中で適切かと追及されると、「レストランに行ってはいけないのか」と色をなした。

 まだある。やはり昭恵夫人が3月15日に大分県の宇佐神宮に旅行していたことが報じられると、「妻が大分県を訪問し、神社を参拝することについては事前に本人より聞いていたが、その際、3密とならないようにしっかり気をつけてもらいたいと申し上げている」(4月17日国会答弁)。

 事前に知っていたなら、なぜ「オレは全国に休校要請までしている。こんな時期に旅行は控えてくれ」と夫人を止めなかったのか。

 国民から見ると、“天衣無縫”で知られるファーストレディの“自粛破り”の行動以上に、安倍首相の言い逃れと開き直りに失望させられた。

 コミュニケーション・トレーニングやPRセミナーを運営するグローコム代表の岡本純子氏が語る。

「安倍首相は政府の非については比較的素直に認める傾向があるが、自分自身や身内の非については頑なに認めようとしない。昭恵夫人の行動も謝ればすむ話なのに、非を認めないから余計に信頼を失ってしまう」

※週刊ポスト2020年6月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
被害者の村上隆一さんの自宅。死因は失血死だった
《売春させ、売り上げが落ちると制裁》宮城・柴田町男性殺害 被害者の長男の妻を頂点とした“売春・美人局グループ”の壮絶手口
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた
韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑
女性セブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン