• TOP
  • 国内
  • コロナ補正予算の謎事業 空港に生け花、キャンプ場にWi-Fi

国内

2020.06.15 07:00  週刊ポスト

コロナ補正予算の謎事業 空港に生け花、キャンプ場にWi-Fi

 新型コロナ対策では、全世帯に2枚ずつ配布されたアベノマスクを巡っても、随意契約でマスク事業の実績のない企業が30億円超を受注していたことなどが問題視されてきた。

 共通するのは、不可解なカネの流れがあり、それによって国民のために使われなくてはならない新型コロナ予算が“食い物”にされているという疑念だ。

 そして何より問題なのは、予算の適正な執行を管理すべき霞が関官僚こそ、予算を食い尽くす「シロアリ」そのものだと考えられることだ。

ガラガラの空港に生け花

 新型コロナ対策の補正予算の内訳を検証していくとよくわかる。一律10万円給付のための12兆円といった項目のなかに「どこがコロナ対策なのか」──と首をかしげたくなる事業が紛れ込んでいるのだ。

●農林水産省「ドローンを使ったスマート農業」に10億円

 ドローンによる農薬散布、AI搭載のキャベツ自動収穫機など、「スマート農業」を導入した現場での省力化を実証するプロジェクト。

 新型コロナによる入国規制で農業分野の技能実習生らが来日できなくなり、農家が人手不足に苦しんでいるから──というもっともらしい説明が農水省の資料にはあるが、この事業は昨年度から実施されているもの。その対象地域を拡大するだけだ。効果が実証されても普及には時間がかかり、“緊急対策”とは言えないだろう。

 農水省は他にも、収束後の観光回復を見越して「公共施設等における花き(観賞用植物)の活用拡大支援事業」に約32億円を注ぎ込む。学校や観光地、駅、空港などに花を飾り、来日観光客らに“花の魅力”をPRする取り組みを支援するという。同省の資料には〈インバウンドを通じた海外需要の喚起により、輸出拡大を目指す〉とあるが、空港の国際線ロビーがガラガラの時に言われても何の説得力もない。

関連記事

トピックス