• TOP
  • コラム
  • パチンコの新機能「遊タイム」で何が変わる? 遊び方にも変化か

コラム

2020.06.15 16:00  マネーポストWEB

パチンコの新機能「遊タイム」で何が変わる? 遊び方にも変化か

パチンコのハマり救済機能「遊タイム」は遊び方をどう変えるか(画像はイメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けたパチンコ業界。そんななか、「遊タイム(ゆうたいむ)」という新機能を搭載したパチンコ機が登場している。

美女パチンコライター3人が語る店舗の最新事情と仰天サービスの数々

「遊タイム」とは、規定回転数の間大当たりが引けなかった場合に“時短”が発動する救済機能のこと。パチスロの“天井”に近いものだ。パチンコ業界に詳しいフリーライターの藤井夏樹氏がこう説明する。

「パチスロの“天井”は機種によって様々。一定ゲーム数当たらなかった場合に、天井状態となり、ボーナスやART(アシストリプレイタイム)などの形で出玉が増加すること多いです。

 一方パチンコの“遊タイム”は、一定回転数を消化したところで、時短に突入するというもの。時短とは出玉を減らさずに大当たり抽選を受けられるというもので、それだけでは出玉を獲得できるわけではありません。もちろん、時短中は大当たりを引く可能性も上がり、結果的に出玉による“ハマリ救済”となる可能性は高いのですが、時短も規定回数を消化すると終了してしまうので、大当たりを引けずに遊タイムが終わることもあるというわけです」

 遊タイムが発動する回転数は、「低確率時の大当たり確率の分母の2.5倍以上、3倍以下の回数」と決められている。また、遊タイムとして発動される時短の最大回数は、「低確率時の大当たり確率の分母の3.8倍まで」となっている。

 たとえば、すでにホールに導入されている遊タイム搭載のパチンコ機『Pリング呪いの7日間2』(藤商事)であれば、低確率時の大当たり確率が1/319.6。遊タイム発動回転数は885回転で、遊タイムは最大1214回転まで継続する。つまり、通常時で885回転まで当たらなければ、遊タイム=時短状態に突入し、そこから1214回転は出玉を減らさずに大当たり抽選が受けられるということだ(大当たりを引けば遊タイムは終了。大当り後は74回転のST状態に突入)。

「『Pリング呪いの7日間2』については、メーカー発表によると、遊タイムに入った場合、1214回転中に大当たりを引く確率は約98%とのことです」(藤井氏)

◆浅い回転数の台は放置される?

“ハマリ救済”という意味ではユーザーにとってありがたい遊タイムだが、必ずしもメリットばかりではないという。

「パチンコ機は出玉性能に制限があり、“出すぎる機種”は販売することができません。遊タイムは出玉性能をアップさせるものなので、この機能を搭載することで、通常時の出玉性能が下げられてしまう可能性が高い。

つまり、“大ハマリ”がなくなって、大負けしなくなったとしても、その分勝ちにくくなる可能性もあるということです。この点はユーザーにとってはデメリットとなってしまうかもしれない。今後メーカーは、ユーザーのニーズを汲み取りながら、遊タイム搭載機の出玉性能のバランスを上手く調整していく必要があると思います」(藤井氏)

 また、遊タイム搭載機種を打つ場合は、特別な遊び方になる可能性もあるようだ。

「遊タイム搭載機種については、遊タイム発動回転数に近い台ほど“おいしい”ということになります。たとえば、500回転くらいの台と700回転くらいの台があったならば、前者であればそこから400回転くらい回さないと遊タイムに入らないが、後者は200回転くらい回せば遊タイムに入る。遊タイム発動回転数に近い台ほど、大当たりを引くまでにかかる金額を抑えられる可能性が高いということです。そういう意味で、よりハマっている台ばかりを狙って打つユーザーが増えるでしょう。

 裏を返せば、遊タイムまで遠い台は誰も打とうとしないかもしれない。“遊タイム狙いじゃないとおいしくない”というイメージがついて、浅い回転数の台が終日放置される、なんていうこともあり得る。実際過去には、天井機能が搭載されている一部のパチスロ機では、“天井狙いでしか打たれない”というようなこともありました」(藤井氏)

 遊タイムの登場によって、機種に関する知識が勝敗を左右することも増えそうだ。

「その機種に遊タイムが搭載されているかどうか、遊タイムがどの回転数から発動するか、などといった知識がないと、“あと少しで遊タイムに入るというのにやめてしまう”というユーザーも出てくるでしょう。そして、知識のない初心者が遊タイム直前でやめるのを待つユーザーも出てくるはず。予習をしないと損をしてしまうということです」(藤井氏)

 遊タイムが登場したことで様々なタイプの機種が登場し、遊び方の幅も広がるだろう。その点はユーザーにとって、大きなメリットにもなるだろうが、初心者にとっては少々ハードルが高くなるかもしれない。

関連記事

トピックス