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2020.06.16 16:00  女性セブン

「死ぬよりつらい」肺炎は若くてもかかる、その恐怖と対策

 今年5月に入院したお笑いコンビ「メッセンジャー」のあいはら(50才)も間質性肺炎から生還した1人。病院で肺炎と診断され、一時は意識がないまま集中治療室に7日間も入るほど容体は悪化。妻は医師から「覚悟してほしい」と告げられたという。5月末に奇跡的に退院を果たしたが、その病名は「過敏性肺炎」という間質性肺炎の一種だった。

 振り返れば、1989年に惜しまれながら逝去した美空ひばりさん(享年52)の命を奪ったのも肺炎。なかでも原因を特定できない「特発性間質性肺炎」だった。しかし、彼女がたばこを嗜んでいたことは広く知られている。長年の喫煙によって肺胞が壊れるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気に侵され、2018年7月に亡くなった落語家の桂歌丸さん(享年81)と通じるが、たばこが“肺の敵”であることは間違いない。

たばこで肺に“ゴミ”がたまる

「何よりも肺を傷める原因として挙げられるのはたばこです。『COPD』は喫煙習慣を最大のリスクとしている“肺の生活習慣病”です。喫煙は、肺胞も気管も間質も、すべてを傷つけます」(上さん)

 みえ呼吸嚥下リハビリクリニック院長の井上登太さんは歴史をひもといてこう話す。

「たばこが体に悪いことは、健康について書かれた江戸時代の書籍『養生訓』ですでに述べられているのです。いま喫煙習慣をどうしてもやめられない人は、“1本減らすごとに健康寿命が5分間延びる”と考えて節煙から始めてみてください」

 本人がたばこを吸わなくても、周囲に広がる副流煙で50~100人に1人がCOPDになってしまうというデータもある。さらに、煙を浴びなくてもCOPDになる危険があるという。

「賃貸の部屋の前入居者が喫煙者だった場合、人によっては、壁紙に吸着されたたばこの成分によって呼吸器症状を誘発することがあります」(井上さん)

 たばこの影響は目に見える範囲だけではない。だからこそ恐れるべきなのだ。COPDはなぜ呼吸が苦しくなるのだろうか。

「肺の中の空気を吐き出すことができなくなり、二酸化炭素がたまってしまう。つまり、低酸素の“ゴミ”を出せなくなる状態です。その結果、『CO2ナルコーシス』という意識障害になり、頭がぼんやりし始める」(上さん)

 一度壊れた肺は元に戻らない。過去の喫煙歴も含め、心当たりのある人は要注意だ。

※女性セブン2020年6月25日号

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