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2020.06.17 07:00  週刊ポスト

春風亭一之輔が語る「自分でしゃべる場所をこさえないと」

10日連続で生配信を実施した(画像/YouTubeより)

 コロナ騒動により、落語界にも自粛の波が訪れた。そうした状況下での落語家の奮闘を、ノンフィクションライターの中村計氏がレポートする。その舞台はYouTubeだ。

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 コロナ流行下、落語界で話題をさらったのは「一之輔チャンネル」だ。春風亭一之輔は現在、42歳。この世代では人気、実力ともに随一の落語家だ。一之輔のユーチューブデビューは寄席が休館に入ったおよそ2週間後、4月17日だった。

「思いつきですよ。今日からやろう、と。仕事がなくなって、最初の一週間ぐらいはありがたかった。ぜんぜん休んでなかったので。ただ、だんだんと、自分でしゃべる場所をこさえないとダメだと思った」

 表向きは「やりたいからやる。芸人は自分さえよければいいんで」と嘯く。しかし、本音は「落語界のため」だ。

「コロナが収束したとして、そのあと、お客さんが戻ってきてくれるかどうか。落語なんて、まさに不要不急の娯楽ですから。忘れないでいてもらうためにも、こういう場が必要かなと」

 単なる思いつきの反響は、想像をはるかに超えた。4月と5月に連続10日間、生で寄席を配信したところ、連日1万人以上が視聴。無料から「投げ銭システム」に切り替えた初日も予想を上回る課金があった。

「ただで芸を見せることには怖さもあった。でも、大勢の人に見てもらうためにはタダがいちばん。でも書き込みで『払いたいです!』みたいのがあったんです。しめた、と(笑)。もちろん、僕が全部もらえるわけじゃないんですよ」

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