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コロナで変わるプロ野球 審判へ抗議も詰め寄れず乱闘御法度に

佐々木朗希にとっても異例の1年となりそう(写真/共同通信社)

 3か月遅れで2020年シーズンが幕を開けるプロ野球。ドームに響く打球音に選手のかけ声──練習試合では、観客の姿がないなんとも寂しい様子が中継されているが、開幕後もこの光景は続く。

「プレイ外の選手は基本的に黙って座っているだけです。ベンチでは隣の選手と距離をおいて座り、球場によってはフィールドシートに座る選手も。選手に許される動作はエアハイタッチか拍手ぐらい。当然、マイクが拾う可能性があるので、ヤジもNG。飛沫を防ぐために審判への抗議で詰め寄ることもできないし、乱闘なんて起こそうものなら例年以上に厳しい処分が下るでしょう。

 捕手や打者とソーシャルディスタンスが取れず、かつコールのために発声しなければならない球審だけはマスクをしたうえに防具の審判用マスクをする“ダブルマスク”になる」(スポーツ紙記者)

 これで選手はやる気が出るのか。前出・江本氏はこう語る。

「我々の時代のパ・リーグはいつも無観客試合みたいなものでしたからね。南海の大阪球場が満員になるのは春の巨人とのオープン戦と夏の西城秀樹のコンサートだけだった。集中できていいかもしれないですよ」

 むしろグラウンド外でのストレスが大きそうだ。

「遠征は新幹線、航空機、バスを使った集団移動に限られ、外出は禁止。食事もビュッフェスタイルから個別に盛られる形になります。選手で好き嫌いが違いますし、量も個人によって大きく違うのでストレスが溜まるでしょう」(スポーツ紙デスク)

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