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2020.06.30 07:00  SUUMOジャーナル

[高山都さんインタビュー]夏時間を楽しむ家と自然体な暮らし

SUUMOジャーナル

自然の営みを慈しみ、しなやかに自分らしく暮らす。肩の力を抜いて気持ちよく暮らすコツを少しずつ増やしているモデル・高山都さんの住まい、暮らし、生き方を紹介しよう
――取り繕っても本当の姿は透けて見えてしまうから無理はしません――頑張れない日も自然体で受け入れる

日々のライフスタイルをつづった著書やインスタグラムが人気の高山都さん。毎日更新しているインスタのフォロワーは17万人を超え、料理している過程をライブで流すこともしばしばだ。
SNSなどで自ら発信するようになって感じているのは、取り繕った自分はいつの間にか透けて見えてしまうということだ。

「言葉を着飾って背伸びした写真を撮っても、どこかに内側まで出てしまうから、スケルトンであることと上手に付き合おうと思いました。すてきなものに出合ったら写真に切り取って載せたいし、失敗した料理もそのまま見せちゃえと。その方が自分らしいし、無理がないから、続けられます」。
生活していればいいことも悪いこともあるし、料理を頑張りたい日も頑張れない日もある。そんな自分も自然体で受け入れる。

高山さんも、20代はどこか無理をしていたという。30歳を過ぎてから、焦っても仕方がない、何かを少しずつ時間をかけて完成させていけばいい、そんなふうに思えるようになったのだそう。肩の力を抜いてもきれい。それが高山さんの考える理想の美しさだ。

「今だってへこんだり、もんもんとするときはありますが、そんなときは自分のために好きな花を飾ったりして、自分で自分のご機嫌を取ってあげるんです」

――窓から差し込むたっぷりの光を見てここをベースに生きようと思えたんです――テーブルにはいつも何かしら花を飾っている。この日は明るいパワーが欲しくて、黄色のラナンキュラスを中心に、ユーカリなどを花束のように飾った。「最近は同色でまとめるのがお気に入り」

光が心地よい住まいを自分の色に整える

3年前、引っ越しをしようと決めて、高山さんが選んだのは築35年のマンションだ。駅からは少し距離があるが、「買い物の道すがらや駅まで歩くとき、季節の変化も感じられます。そんな小さな楽しみとか喜びを見つけられると、なんてことのない日常の幸福度数が上がる気がするんです」

内覧したときは、まさに内装工事中。「自然光が差し込む大きな窓と広いキッチンをひと目で気に入って即決。キッチンは食器棚をパーティションにして、アトリエのように使いたいとイメージが膨らんで、ここをベースに生きようと思えたんです」
壁は一面だけブルーグレーに塗ってもらった。白よりトーンが落ちたグレーは、花の鮮やかさを引き立ててくれる。朝ブラインドを上げると大きな窓から明るい日差しが一気に入り込む。ブラインドを下げれば周囲の目線を程よく遮るから、窓を開けて風を感じて過ごせる。

古材を使ったダイニングテーブルで、写真集を見ながら、料理の盛り付けのヒントにしたり、日々のことをつづったり、友達を呼んでホームパーティーを開いたり。1人の時間も誰かと過ごす時間も気持ちよい場所だ。
ここで暮らすようになって、ダイニングテーブルやキッチンの窓辺には、何かしら花を飾るようになったそう。朝、LDKに入ると柔らかな日差しと花や緑が迎えてくれる。起きて一番に目にするその景色がとても気持ちいいから、「花を飾るようになって、部屋を片付けておくようになりました。花に似合う空間をつくろうと思うからですね、きっと」

出掛けられない時間、誰にも会えない週末も、丁寧な暮らしで家時間を豊かにしている。

――毎日を気持ちよく過ごす“コツ”が少しずつ増えていきました――前の住まいから使い続けている食器棚は愛着があって、「暮らしの一部になっている」そう。少しずつ集めているお気に入りの食器を置いて見せる収納にした

好きなことに対してクリアな感性をもち続ける

高山さんはフルマラソンで3時間台の完走記録をもつランナーだ。走ることを始めたのは10年前。1カ月100kmを走っている。
「長く走る日もあれば、少しだけ走って終了の日もあります。好きなときに走って目標はキープする。私にとって無理なくやれるバランスです」
昨日より今日はいい自分でいたいけれど、料理も走ることも一気にはうまくはならない。「続けるうちに習慣になり、自分自身になっていくのだから、積み重ねながら変わっていけばいいと考えたら、日々を気持ちよく過ごす”コツ”が少しずつ増えていきました」
「流れる水は濁らないから、好きなことにいつもクリアな気持ちでいるためにも、滞留せず変化も自然体で楽しんでいきたいですね」

素通しだった窓にフィルムを張って、いろいろな花を小さな瓶に一輪ずつ飾って楽しんでいる

白い壁にはドライフラワーを飾って。「もらってうれしかった思い出をそのまま残したくて」手づくりしたもの。室内のグリーンは、様子を見ながら窓辺に移動して日に当ててあげる

去年の秋と冬に訪れたパリの蚤の市で買ったアンティークの食器たち。シルバーのカトラリーは休みの日に磨くことも。料理との相性を考えながら、その日使う器を選ぶ。「意識しているのは余白をつくった盛り付けにすること」。海外のアートブックを見て参考にすることも

自然体でしなやかに暮らしを楽しんでいる高山さんは、すてきな暮らしを送るための知恵をたくさん教えてくれた。自分が気持ちよく過ごせるように空間を整える、そうしてできたホームベースがあるからこそ、自然体のままでどんな変化も楽しんでいけるのかもしれない。

構成・取材・文/中城邦子 撮影/藤本薫

Miyako Takayama
1982年生まれ、大阪府出身。ビューティーモデル。ドラマや舞台の出演、ラジオのパーソナリティなど、幅広く活躍。趣味はランニングと料理。自身のインスタグラムでは#みやれゴハンとして、日々のごはんを投稿。フォロワーは17万7000人

『高山都の美 食 姿 2 「日々のコツコツ」続いてます。』(双葉社)
暮らしを楽しむヒントを自身の言葉でつづった著書『高山都の「美 食 姿」』が大好評を博し、第2弾を18年に上梓。現在、第3弾を執筆中
(SUUMOリフォーム 編集部)

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