【Q.3】猫の隠しきれない気分や精神状態は、体のどこを見ればわかる?
A. 表情・体毛のほか、しっぽに感情が表れる
猫の気持ちが表れやすいのがしっぽ。まず「しっぽをピンと垂直に立てる」ときは上機嫌。「激しく振って床にバンバン叩きつける」のはイライラの証拠。「たぬきのようにしっぽを太く膨らませる」のは驚いたときや怒ったときで、これは人がぞっとしたときに「鳥肌が立つ」のと似たメカニズム。「股の間に隠す」のは恐怖やびびっているとき。しっぽがない、または短い猫の場合は、表情やヒゲ、体毛からも感情が読み取れます。
【Q.4】虫や鳥、ネズミなどの獲物を飼い主に持ってくるのは?
A. ダメな子供に獲物の狩り方を覚えさせるため
「親猫気分で、飼い主のことを、いつまでたっても狩りを覚えないダメな子供だと思っているんです。それで半殺しにした獲物を、“殺して食べなさい”と持ってきて見せたりするんです。要するに、“上手に狩りをするようにならないとダメですよ”と言っているんですね。猫はふだん、人間を同等と思っていて、時々親気分になると人間を下に見て、このような行動を起こすのです」
【Q.5】クッションや畳んだ洗濯物の上に座るのはなぜ?
A. においづけとサバンナにいた頃の習性から
「洗濯物の山に猫が乗りたがる理由は2つ。1つはにおいづけ、もう1つはサバンナという乾燥地帯にいた頃の習性で、硬い土の上よりもふかふかの枯葉の上や、少し高い切り株の上が気持ちよく、落ち着くからでしょう。猫がサバンナに姿を現したのは家畜になるはるか昔なので、いまから数十万年前。また、座布団やクッションの上を好むのは、飼い主のにおいがうっすらとするのも理由の1つでしょうね」
※女性セブン2020年7月23日号