1番人気に支持された前走京都3勝クラスの下鴨Sでは道中じっくり足を貯め、直線あっさり抜け出して勝った。2着馬は次戦を勝ってオープン入り、3着馬も格上挑戦で重賞を勝っているようになかなか高レベルのレースだった。今回はこのレースより2㌔軽い55㌔、斎藤崇厩舎と北村友一騎手という、上がり馬コンビでの初重賞制覇に期待する。
ちなみにオープン初戦が七夕賞という馬はあまり多くはなく、今回も出走するソールインパクトが2年前に3着に来たぐらいで、勝ち馬となると2008年のミヤビランベリまで遡らなければならない。ちなみにこの馬は翌年も勝っており、函館以外すべての競馬場で走っている。
相手も小倉経験馬から。2年前の宝塚記念3着で、小倉での実績もあるノーブルマーズが今年に入って復調気配。アウトライアーズは小倉でも福島でも勝ち鞍があり、福島の重賞を2勝している丸田騎手とのコンビ復活が不気味。人気馬ではジナンボーが小倉の空気をさりげに吸っている。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。