2018年6月、中央規律検査委員会は、国有造船最大手「中国船舶重工業集団」(現・中国船舶集団)の孫波・総経理(社長)を重大な規律違反の疑いで捜査。その後、孫氏は2019年1月、中国中央最高人民検察院(最高検に相当)によって、収賄罪と職権乱用罪容疑で逮捕され、2019年7月、裁判で懲役12年の判決を受けている。
また、党中央規律検査委は2020年5月、同集団の元会長、胡問鳴氏を「重大な規律違反と違法行為」の疑いで調査していると発表している。
同集団は中国の空母のほか、フリゲート艦、原子力潜水艦、その他の主要な軍艦を建造しており、呉氏とも親しい関係と報じられている。このため、一部の香港メディアは「呉氏が不正にかかわっている可能性は高いとみられるだけに、中国船舶集団のトップ2人の不正が暴かれる段階で、呉氏の関与も明らかになっていくことになろう」と伝えている。