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2020.07.14 16:00  女性セブン

10代の妊娠が増加 中絶を選ぶ子に親はどう寄り添うべきか

妊娠12週のエコー写真。この頃にはすでに赤ちゃんの姿が確認できるまで成長している。これ以降は中期中絶となり、母体にかなりの負担を強いる。

 若者の性の問題に取り組むNPO法人・ピルコンには、10代からのメール相談が3月には98件、4月には97件、5月には75件とそれまでの約2倍に増加。

 なかでも「生理が遅れていて妊娠したかもしれない」といった相談が、4月と5月で各40件ずつあり、実際に妊娠していたケースも複数あった。10代で妊娠した場合、産まない選択をする場合が多い。次こそ幸せな出産ができるよう、母体に負担をかけないさまざまな方法を伝えたい。

 10代の出生数は9898人。一方の、中絶数は1万4128人にのぼる(厚生労働省「平成29年度衛生行政報告例」と「平成29年人口動態調査」より)。そして、妊娠した10代前半では、その85%が中絶を選んでいる。

 10代だけでもこれだけ多くの女性が中絶手術を受けているのに、日本では中絶に関する情報は乏しい。ネットで検索すれば、産婦人科医院がまとめ、公開している中絶情報は見つかるが、手術の方法や検査の内容などは病院によってまちまちで、どれを信用していいかわかりにくい。

 そのせいで、誤った情報に振り回される10代は多い。

妊娠検査薬で陽性ならすぐに産婦人科へ

 子供から「生理が来ない、妊娠したかも」と相談されたら、親も子も悩むだろうが、悠長に構えている時間はない。まずは、本当に妊娠しているのかを明らかにする必要がある。市販の妊娠検査薬で確認をさせ、陽性ならば産婦人科へ。産婦人科医の宋美玄さんはこう言う。

「1回目の検査が陰性でも、最後のセックスから3週間後までは数日おきに検査をし続けてください」(宋さん・以下同)

 産婦人科では、妊娠・流産・子宮外妊娠などの可能性がないか診察をしてくれる。この後で、別の記事で 紹介したように産む・産まないの選択を子供に任せよう。

12週未満なら母体への負担軽い

 相手の男性との話し合いもあるため、結論を出すのは時間がかかるかもしれない。しかし、期限を設けさせたい。というのも、22週を過ぎると中絶ができなくなるからだ。

 妊娠11週までであれば、初期中絶といって、手術は比較的簡単で、入院の必要もない。母体への負担も軽く、術後は生理のような症状があるものの、10代ならば半日ほど寝ていれば改善するという。部活や体育の授業は3日~1週間ほど休んだ方がいいが、通学なら翌日からできる子も多い。

 しかし、妊娠12週以上になるとわけが違う。胎盤が完成して胎児も大きくなり、中期中絶といって手術自体も複雑になる。人工的に陣痛を起こして流産(死産)させるからだ。母体への負担も大きいため、入院も必要だ。

 10代に限らず、中絶をするなら初期中絶の方が体への負担が軽い。

 ただ10代の場合は、本人が妊娠していることに気づかず、産婦人科を受診するときには11週を過ぎてしまっていることが多いという。妊娠の進み具合の目安となる「妊娠週数」は、最後の生理が2週間遅れた時点で、すでに6週目に入っているため、11週はあっという間に来てしまうのだ。

「特に10代前半の女の子は生理周期が安定していないため、生理が遅れてもあまり気にしないことが多いんです」

「なんか太ったな」と思ったら、妊娠30週が過ぎていて、もう中絶はできないから出産したという子もいたという。

 10代の子は、まさか自分が妊娠するとは思っていない。そんな、本人さえ気づかない体の変化を、親が察してあげるのも手だ。宋さんが出会った来院者の中には、生理用ナプキンのゴミが出なくなったことで、子供の妊娠に気づいた親もいるという。そこまで娘の動向を気にしておくのは難しいが、年頃の子供の変化は見逃さないよう、日頃からコミュニケーションを取っておくことも大切だ。

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