確かに、番組での坂上の発言には過激なものが多い。新型コロナウイルスの感染拡大を抑止したことが政府の功績になる可能性について、「それだけは絶対に許さない」と怒りを表し(5月12日)、黒川弘務前東京高検検事長の定年問題を巡る内閣の動きに「こういう茶番劇、もう飽きたわ」と愛想を尽かす(5月22日)。黒川前検事長の賭けマージャンが訓告処分で済まされたことには「安倍政権に集中している権力のすごさを見せ付けられている気がして、怖い気がしちゃうんですよ」と語っていた(5月28日)。こういった坂上の発言は枚挙にいとまがない。
フジテレビとしては、奔放な発言を繰り返す坂上を番組から降ろすか、坂上はそのままに報道スタンスを是正していくか、議論がなされた。
「結局、坂上さんを残し、報道スタンスを変えていくことになりました。具体的には、バラエティー班には番組を作らせず、『グッディ!』を制作している情報制作局に移管することになったのです。視聴率男の恩恵にあずかりながらも、勝手はさせない、という狙いでしょう」(前出・制作会社関係者)
この判断によって、『グッディ!』が打ち切りになり、安藤優子キャスター(61才)が“玉突き”で降板になったわけだ。
※女性セブン2020年7月30日・8月6日号