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2020.08.01 16:00  マネーポストWEB

コロナ感染者激増の愛知県、スナック経営者から小池都知事への恨み節も

スナックやナイトクラブなどが立ち並ぶ名古屋市内の歓楽街(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスの感染拡大が各地で続いている。これまで東京都の感染者数が多く報じられてきたが、大阪府、愛知県での感染拡大も目立ってきた。大阪では7月中旬以降、連日100人を超す感染者が確認されており、29日には221人と過去最高に。愛知でも28日に110人と初めて100人を超える感染者を確認して以降、連日3桁の感染者数を記録している。

 東京の場合、新宿歌舞伎町や池袋の「夜の街」でクラスターが発生したことが感染拡大につながったと報じられているが、感染者が一気に増え始めた名古屋の「夜の街」はどのような状況になっているのか。名古屋市内で接待を伴うサービスを提供するスナックのオーナー男性・Aさんは、こう語る。

「ウチのお客さんは40代後半から50代の男性が多く、なかには70代の方もいます。普段は3~4人の女の子とママとで運営していますが、今はママと私と2人で店を回しています。同伴があったら女の子にも出勤してもらっていますが、女の子の中にも怖がっている人は店に来なくなってしまいました。売上はいわゆる『第一波』の4月と比べてそこまで変わっていませんが、4月以降は例年の半分以下の売上です。そして、この数日、急に愛知の感染者数が増えてきたことから、今まで気にしていなかったお客さんが気にし始めていて、すでに来客数が激減しています」(Aさん・以下同)

 感染者数が東京ほど多くなくとも、4月に緊急事態宣言が出されて以降は、名古屋でも外出を控える人々が増えた。Aさんによると、緊急事態宣言下では繁華街でもほとんど出歩く人は見かけられなくなり、解除されて以降も、若者は見かけるようになったものの、スーツ・ネクタイ姿の中高年男性はパラパラとしか見なくなった。

 こうした状況に至った理由について、Aさんは東京に関する報道と小池百合子・東京都知事が大いに影響を与えたと憤る。

「東京の感染者数がニュースで報じられる度に、名古屋でも人通りが少なくなっていった印象です。小池さんは『夜の街批判』を続けていましたが、その時は正直、我々が悪者にされとるなぁ、迷惑な話だなぁ、黙っといてくれ、何を言っておるか! 頼むから黙っておいてくれ! と思いました。夜の街だけをバイ菌扱いしていて、『夜の街で20人発生』とかしきりと報じられる。でも、全体で100人の感染なのに、『夜の街が20人』などという報道を見ると『昼の街が80人』と言えばいいじゃないか! と腹立ちを覚えながらニュースを見ていました」

 厚生労働省は「夜の街」という呼称をやめ、「社交飲食店」を使うという案も出したが、これについても「余計ワシらのお店は狙い撃ちでやられちゃったなと思いましたよ……」と嘆く。

 今後の展望については、同店のママがコロナをそれほど怖がっていないことと、Aさんも無症状の人間がほとんどだと分かっているため、2人で普通に営業していく方針だという。とはいっても、最後に報道に対しては異議を申し立てた。

「名古屋の繁華街『錦』で感染が増えているので、同業者の間では『ちょっとヤバいかな』という声も出ています。ただ、これって報道次第かな、とも思っているんですよ。とにかく『夜の街』を悪者にし、感染者数の増加を叫び、危機感を煽っている印象。全国の知事も危機感を募らせる発言をしているので影響力があります。ただ、我々としてはなるべく経済を回す形でやってほしいです。ここまで長引くとお客さんの中には『みんな感染すりゃ収まるんじゃないの?』と言う人も出てきています。我々もキチンと対策はしていますし、私の店からは1人も感染者が出ていないんですけどね……」

 かくして、何かと悪者扱いされてきた全国の「夜の街」関係者たちは、小池氏とメディアの報道に歯がゆい思いをしているようである。

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