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2020.08.02 13:00  マネーポストWEB

サイゼリヤの改革 1円値上げ、大盛り導入、タバスコ廃止の評価は

サイゼリヤの『マルゲリータピザ』(上)、『フレッシュトマトのスパゲティ』(下左)、『パルマ風スパゲティ(大盛り)』(下右)

 ファミリーレストランの「サイゼリヤ」が7月1日にグランドメニューを改定し、これまで“9円”だった税込価格の末尾を“00円”もしくは“50円”に統一した。これまで299円だった『ミラノ風ドリア』が300円になるなど、多くのメニューについては1~21円の値上げとなったが、10~29円の値下げとなったメニューもある。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏は、今回の価格改定の狙いについてこう説明する。

【写真】客が手書きで記入する注文票

「税込価格の末尾を00円もしくは50円にすることで、おつりを減らす効果を狙ったものです。新型コロナウイルス感染防止の目的もあり、おつりが減れば店員と客との接触も軽減されるということ。サイゼリヤはほとんどの店舗でキャッシュレス決済に対応していないので、おつりを減らすということの効果が高いと言えるでしょう」

 そんなサイゼリヤだが、8月からキャッシュレス決済にも順次対応していくとのことだ。

 また、一部の店舗では注文の方法も変更された。テーブルに設置された注文票に、客が注文するメニューの番号を記入。それを店員に渡し、店員が口頭で注文を確認しながら端末に打ち込む、というシステムだ。

「書いて注文すれば、口頭よりも間違えにくい。また、注文票を後から確認することもできる。注文ミスを軽減するという意味では非常に効果的だと思います。さらに、客が店員に話しかける機会も減るので、感染対策にもなります」(小浦氏・以下同)

◆待望のスパゲティ大盛り導入

 7月のメニュー改定では、スパゲティの大盛り(麺1.5倍)が追加された。

「これまでは、ランチメニューにはスパゲティの大盛りがあったんですが、グランドメニューでは基本的に大盛りの注文はできなかったんです。サイゼリヤのスパゲティは価格が安いということもあり、必ずしもボリューミーではなく、1人前では物足りないという声も多かったなか、今回の大盛り導入は、まさに待望といったところです」

 1人前400円のスパゲティであれば大盛りは600円、1人前500円であれば大盛り700円、そして1人前300円の『アーリオオーリオ』については大盛り450円となっている。

 サイゼリヤの愛好者だという30代の男性会社員・Aさんは、大盛りの導入について大歓迎だと話す。

「1人前のパスタを食べた後に、物足りなくて、もう1人前注文するということもよくありました。でもそうすると量が多かったので、大盛りが注文できるのは本当にありがたい。これで、サイゼリヤで食べすぎてしまう癖を改善できます」(Aさん)

◆タバスコからホットソースへ変更

 今回のグランドメニューでは、『やみつきスパイス』(50円)という新たなメニューが追加された。

「『アロスティチーニ』(ラムの串焼き)についていたオリジナルスパイスを単品商品化したのが、『やみつきスパイス』です。複数のハーブがミックスされたスパイスで、香りが強く、かといって辛すぎないので、いろいろな料理に合います。イタリア風のマッシュポテト『フリウリ風フリコ』(300円)との相性もバツグンで、やみつきスパイスがついた『スパイシーフリコ』(350円)も新たにレギュラーメニューに追加されました」(小浦氏)

 一方で、無料の“タバスコ”が廃止され、新たに無料の“オリジナルホットソース”が登場している。前出・Aさんは「タバスコも置いてほしい」と話す。

「ホットソースは、タバスコほど酸味が強いわけではなく、辛味もしっかりあって、とてもおいしい。でも、トマトソース系のパスタやピザにかけるとなると、やはり慣れ親しんでいるタバスコも欲しくなる。タバスコは塩や黒コショーなどと同じように、定番の調味料として常に置いてほしいです」

 このホットソース問題について、前出・小浦氏はこう話す。

「ホットソース自体の評判は決して悪くないんですが、SNSなどを見てもタバスコ復活を望む声は多いです。ちなみに、一部店舗ではタバスコを出しているところもあるようです。私が行く某店舗では、店員さんにタバスコをお願いしたら、出してくれました。このあたりの対応は店舗によって異なるでしょうが、多少はフレキシブルな部分もあるのかもしれません」

◆これからも変化していくサイゼリヤ

 価格末尾の“0円化”、記入注文、大盛り導入、タバスコ廃止など、様々な部分で改革を続けるサイゼリヤ。小浦氏は以下のように評価する。

「価格改定について、小銭の軽減という点ではメリットは大きい。さらには今後キャッシュレス決済が導入されれば、より便利になります。値上げ幅も小さく、逆に値下げしたメニューもあるので、十分に許容範囲だと思います。

 また、大盛り導入は、ユーザーに対するメリットしかないでしょう。サイゼリヤでは“ボリュームがイマイチ”というのがデメリットだったので、そこを補うものとなると思います。

 タバスコ廃止は賛否両論ありそうです。とはいえ、サイゼリヤの無料調味料は、これまで何度も細かい変化を繰り返していて、ユーザーのニーズにその都度対応しています。タバスコ待望論が高まれば、また復活する可能性もあるはずです」

 新型コロナウイルスの影響もあいまって、細かなリニューアルが相次いだサイゼリヤ。はたしてユーザーたちはどう評価するか。

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