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総理になったら困る…、次期自民党総裁候補を落選させる方法

稲田氏は2017年に防衛相を引責辞任(時事通信フォト)

 議院内閣制の日本では、国民の「1票」で総理を選ぶことはできない。事実上の総理選びである自民党総裁選も、投票権があるのは国会議員と「党員」に限られる。

 だが、「落選運動」なら国民が次の総理・総裁を決めることが可能だ。「この政治家だけは総理にしたくない」「総理になられては国民のためにならない」と思う総裁候補を選挙で落選させてしまうのだ。

「落選運動」は現職議員の発言や行動を検証し、「国民のためにならない」と評価された政治家を落選させるように呼びかける運動だ。憲法学者の上脇博之・神戸学院大学法科大学院教授が語る。

「特定の候補を当選させる目的の選挙活動は公職選挙法で様々な制約があるが、落選運動は公選法の対象ではない。だから選挙期間外でも運動できるし、年齢制限もなく、選挙権がない18歳未満でも参加できる。ネット選挙の規制にもかからないため、SNSやメールで運動できます」

 安倍晋三・首相の意中の後継者は岸田文雄・政調会長と見られている。本人も政権禅譲を期待して動いているが、政治能力は低い。コロナ対策では岸田主導でまとめた減収世帯30万円給付方針を二階俊博・幹事長や公明党にひっくり返され、各党の政策責任者がコロナ対策やGo Toキャンペーン見直しを議論したNHK日曜討論(7月19日)では、自分の考えも、党の考えも、政府の考えも語ることができなかった。

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