ライフ

一生の武器“育ちのよさ”は何才からでも身につけられる

育ちのよさを感じさせる人とそうでない人は二極化している(写真/PIXTA)

「お箸をきちんと持てないと、お嫁に行けなくなるわよ」――。子供の頃、厳しく教えられたマナーの大切さがわかるのは、大人になってからだろう。お金や学歴では測れない、一生モノの武器。それこそが“育ちのよさ”だ。

「家柄や育った環境は変えられない」と思うかもしれないが、それは間違いだ。『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)の著者で、皇室やVIPなど、本物の“良家”の人々のアテンダントを務めてきた、マナースクール「ライビウム」代表の諏内えみさんが言う。

「“育ちのよさ”は、生まれ育った家の裕福さや受けてきた教育とは関係ありません。“育ち”とは、そのかたのちょっとした身のこなしや言葉遣いに表れる、印象やたたずまいのこと。今日までの生き方が表れます。過去の積み重ねよりも、これからの日々の過ごし方で、何才からでも身につけられるのです」(諏内さん・以下同)

 諏内さんは自身の教室で、多くの人に婚活や就活、お受験の場で役立つマナーを教えてきた。“育ちのよさ”は、ただマナーを守ること以前に、相手を敬う気持ちや、そこから生まれる心地よい振る舞いからにじみ出るものだという。

 諏内さんによれば、最近の40代の女性は、育ちのよさを感じさせる人とそうでない人が二極化しているという。

「講師をしていますと、“いちばん正しいマナーを教えてください”とか“正解は?”と聞かれることがとても多いのです。ですが、すぐに“白か黒か”“唯一の正解”だけを知りたがるのは、自信のなさの表れともいえます。 

 一方で、“良家”のかたがたをはじめ、自分を大切になさって、日々を丁寧に生きているかたは、暮らしにも心にも余裕があり、自信がある。その場に合わせて相手を思いやり、自分で考えて適切な振る舞いができると、“育ちがいい”と感じさせます」

 育ちのよさを感じさせる人は、受験、就活、婚活などの人生の大きな節目はもちろん、普段から相手によい印象を与え、信頼を得やすいため、よい人間関係を保ちやすい。上品な振る舞いを身につけた人のなかには、何度も失敗していた縁談がトントン拍子にまとまったり、急に昇進したりと、周囲からの評価が大きく変わったケースも少なくないという。

 反対に、育ちが悪いと思われると、相手から軽んじられて自分が損をすることが増える。さらに、夫(妻)の仕事関係の人に会うときや子供の面談、受験の面接などで失敗すれば、自分だけでなく、家族も恥ずかしい思いをするかもしれない。

 では、どんなところに“育ち”は出るのだろうか。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン