芸能

ずん飯尾和樹が語る 内村光良と舘ひろしの優しさエピソード

売れない時代を経て、大ブレイクしている飯尾和樹

 芸歴29年にして、現在CM4本に出演。お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹(51才)が大ブレイク中だ。自然体な姿勢から「いい人」という評価を受ける飯尾だが、これまで多くの芸人や俳優と仕事をしてきた彼が思う「いい男」とは、どんな人物なのだろう。

「この前、出川哲朗さんや堀内健ちゃんとかと話していたんですけど。まぁ、かっこいい芸人のエピソードはたくさんありますね。なかでも、内村光良さんはすごい。キャイ〜ンのウドちゃんは、『ウリナリ!!』(日本テレビ系)の頃から弟子みたいなもんですが、怒られたことがないって」(飯尾・以下同)

 と、ここで水を飲み…。

「ぼくも、15年ほど前、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)という番組に出させてもらってた流れで、内村監督の『ピーナッツ』という映画にも出させてもらったんですけど。厚木(神奈川)の山奥の球場が撮影場所で、前日が土砂降り。朝5時半くらいに現場に行ったらビチャビチャで、助監督やスタッフが総出でグラウンド補修しているんですよ。

 それで、『手伝いましょうか』って聞いたら『いや、演者さんはスタンバイしておいてください』と言われて、みんなでベラベラとトークしていたら、内村さんがすーっといなくなって、しばらくしてふとグラウンドを見たら、内村さんも補修に加わっていたんですよ! みんな『あっ、ヤバ』って急いで手伝いに行きましたが。本当に人に優しく自分に厳しく、背中で伝える人。かっこいいんですよね」

 すごいスピードで淡々と話すのだが、そそくさと手伝いに行く彼らの姿がありありと目に浮かび、内村への熱い思いが伝わってくる。

 最近、総務省『マイナポイント事業』のCMで共演した舘ひろしも印象的だったという。

「現場入りのとき、舘さんは深々と頭を下げて『お世話になります。よろしくお願いします』(と飯尾は立ち上がり、マネをして…)って、甲子園の高校球児みたいにあいさつするんです。もちろん、帰るときも『お疲れ様でした』とていねいなお辞儀をして。

 持参したコーヒーを入れてくれたり、『3行以上のせりふは覚えられない』とか冗談を言ってぼくの緊張をほぐしてくれたり、監督からの要求には、すべて『OK、やりましょう』ってどんなことでもやるんです。すごいスターなのにめちゃくちゃ腰が低い。そして優しくて、気さくで、おもしろいんです」

【プロフィール】
飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。

飯尾にとって内村光良は「人に優しく自分に厳しく、背中で伝える」存在

CMやドラマにひっぱりだこ

“非モテおじさんブーム”到来で人気に火が付いた飯尾和樹

撮影/森浩司

※女性セブン2020年9月17日号

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