芸能

ムロツヨシの『親バカ青春白書』 異世代の友情にグッとくる

親バカ親父を好演(時事通信フォト)

 娘と同じ大学に入学した親バカ親父が繰り広げる青春コメディ『親バカ青春白書』(日本テレビ系、日曜22時30分〜)。視聴率は一桁台だが、ドラマ内のYouTube動画が現実に楽しめるなど話題が豊富だ。ドラマオタクを自認するエッセイストの小林久乃氏が、同作の見どころを紹介する。

 * * *
 娘を溺愛する親バカな父親による、愛の暴挙の数々が面白いと話題の『親バカ青春白書(以下、オヤハル)』。お父さんが本気なのか? ギャグなのか? ギリギリすぎて判断に迷う娘への愛情シーンが次々と登場する1時間だ。

 小説家の小比賀太郎(おびか・たろう。愛称ガタロー/ムロツヨシ)は妻・幸子(さちこ/新垣結衣)を亡くし、一人娘のさくら(永野芽郁)と暮らす。残された娘を愛するあまり、同じ立青大学へ入学して娘の同級生としてキャンパスライフを送っている。仲良しのグループもできて楽しいばかり……と思いきや、さくらに恋人・畠山雅治(中川大志)ができてしまい、ガタローの悩みが増えてしまうことに……これが『オヤハル』のあらすじだ。

 四六時中、娘のことをひたすら「可愛い」と人前で褒めちぎり、近寄ってくる男は次々と追い払う。ちなみに娘の門限は大学生なのに午後7時。そんな過剰な親父愛も楽しいけれど、それ以上に目が離せなくなったのは、大学生と大人(=ガタロー)との友人関係。年齢の離れた友人から教わることは、深い。このドラマ、ただの親バカ物語ではなかった。

年齢差22歳、変なおじさんの友達

 ガタローは全お父さんの代表者のように、過保護に娘に接している。

 さくらがアルバイトをしたいと言えば、自分も同じ店で働く。当たり前のように、娘と同じサークルに加入する。8月30日放送の第5話では、ついにさくらが片思いの畠山とつき合うことに。そんな状況をガタローが認めるはずもなく、初デートでも2人とともに行動してひたすら邪魔する様子は「ベタだなあ」と思いつつも笑ってしまった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)
みのもんた「朝のライバル」小倉智昭さんへの思いを語る 「共演NGなんて思ったことない」「一度でいいから一緒に飲みたかった」
週刊ポスト
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン