芸能

ガチャピンがネットに残した偉業、過去に「さん付け」論争も

フジテレビから出てきたガチャピン

 ガチャピン(5才)がフジテレビの警備員に律儀に敬礼する様子が明らかになった。当サイトが9月15日、報じたもので、誠実すぎる姿は多いに注目を集めた。最近はYouTuberとしても活躍しているガチャピンだが、2000年代中盤、数少ないネットを活躍の場とする著名人(?)だったという。ブログやSNSの黎明期、快進撃を続けていたガチャピンについて、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が振り返る。

 * * *
 ガチャピンは1973年4月2日、『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ系)の開始とともに生まれたとされるキャラクターで、私とは同学年(でも年齢は42歳差)です。ガチャピンがネットを騒がせたのは『トリビアの泉』(同)で『たべちゃうぞ』という恐怖の歌を過去に歌っていたことをバラされたことがまず一つ。『笑っていいとも!』(同)の『テレフォンショッキング』のコーナーに出演し、一緒に出演した相方のムックと止まらないトークを展開して司会のタモリを置き去りにし唖然とさせるほか、「5才」であることにタモリがツッコミを入れると突然照れ初めて「(理由は)わからないよー」と言う姿が「かわいい」と評判になりました。

 さらには、インターネットの天気番組に登場した際は、クロマキー合成の色がガチャピンと同じ緑色であったことから、ガチャピンが青くなったり透明になる放送事故レベルのハプニングが発生し、共演したお天気お姉さんの松雪彩花さんが機転を利かせてその場を乗り切ったことも思い出深いです。

 しかし、私のようなネットニュース編集者にとって印象的なのは、2006年~2011年にかけてブログとツイッターで「ネタになる」存在としてのガチャピンです。当時、ネット上の騒動や著名人ブログから記事を作ることが多かったのですが、フジテレビのサイトにあった「ガチャピン日記」というブログは日本屈指のPV(アクセス数)を誇るブログでした。

 当時、私がかかわっていたサイトで「ガチャピン評論家」を名乗るライターのジミー・ボーダー氏がガチャピンブログを見続け、それを基に記事を書き続けてくれました。毎度PVは良かったのですが、ガチャピンがムックとともにフジテレビの屋上で対峙する様子をブログに公開したことがあります。この時、あたかも決闘風景に見えたので「ガチャピンとムックがフジテレビ屋上で決闘か」といったタイトルで記事を配信したところ、なんとあのヤフー!のトップに「ガチャピンとムックがけんか」のタイトルでピックアップしてもらえたではありませんか!

ガチャピンさんほどのスーパースターはいるのか?

 そんな形でガチャピンのことを紹介することは多かったのですが、ジミー・ボーダー氏は必ず「ガチャピンさん(5才=恐竜のこども)」という表記をし、「さんづけ」を必ずしていました。氏曰く「ガチャピンさんほど立派な方を呼び捨てにするわけにはいかない」とのことです。一方のムックは「ムック(5才=雪男のこども)」と呼び捨てです。

 我々の記事に毎回「さん」がつくものですから、これをおかしがったネットユーザーが「ガチャピンに『さん』はつけるべきかどうか?」という論争を開始。Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」にこんな質問を投稿しました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン