今年8月21日に世界同時リリースしたデジタルシングル『Dynamite』がビルボートメインシングルチャート「ホット100」で初登場1位を記録、翌週も同位をキープし、2週連続1位に輝いた。その後は2週連続2位だったものの5週目に再び1位に返り咲く。同チャートでは、過去にPSY(サイ)の『江南スタイル』(’12年)の2位が最高で、韓国人アーティストが1位になったのは初めて。
文在寅韓国大統領も自身の公式Twitterを通じて、「K-POPの自負心を高める快挙だ。『Dynamite』は新型コロナウイルス感染症で大変な全世界の人に慰めと希望のメッセージを込めて作った曲だということで、さらに意味深い」と賛辞を送った。
メンバーのJIMIN(ジミン)は、「(コロナ禍で)誰かにとって小さな癒しになればという思いで発表した曲」と語り、メンバーたちは口々に、「ARMY(アーミー/BTSのファンの名称)のおかげ」と感謝を述べた。
またリーダーのRMは、「まだグラミー賞の候補になったことがない。一度行ってみるべきではないか」と次なる野望を口にしたが、2021年のグラミー賞受賞もあながち夢ではなくなった。
そのビルボート『ホット100』1位の経済効果だが、韓国・文化体育観光部と韓国文化観光研究院文化産業研究センターが9月7日に発表した分析によると、BTSの所属事務所であるBig Hitエンターテインメント(以下、Big Hit)の売上高規模や韓国銀行の産業関連表、関税庁輸出入貿易統計、グーグルトレンドの検索量などを総合し、『Dynamite』が誘発する経済的波及効果を総額1兆7000億ウォン(約1520億円)と推計している。