大量出店計画に潜むリスク

 また、以前に当サイトでも書いたように、ワークマンのフランチャイズ店比率は96.1%にも上っており、さらにその比率は高まり続けています。

 フランチャイズの多くが年間売上高1億円に満たないと考えられ、このシステムのまま1500店舗とか2000店舗を達成すれば、今のコンビニ加盟店のように売上高が伸び悩んで経営難に陥るフランチャイズオーナーが少なからず発生することになるでしょう。

作業着を主体に販売する従来のワークマン店舗

作業着を主体に販売する従来のワークマン店舗

 こうした大量出店計画は、最近でいえば失速著しい「いきなりステーキ」を彷彿とさせます。

 確かに大量出店による売り上げ拡大は、企業成長のスピードを上げるうえでは必要でしょう。しかし、持続的かつ安定的な企業経営を続けるためには、自社が扱っている商材が受け入れられる市場規模をきちんと把握し、破綻させないように運営することのほうが重要ではないかと考えます。

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