スポーツ

来季DeNA、三浦大輔監督就任で機動力野球展開に期待も

三浦大輔氏(左)の監督就任でこれまでの「ラミレスカラー」を一新か?(写真は2019年。時事通信フォト)

 DeNAラミレス監督が今季限りで退任することを発表した。24日に横浜スタジアムで記者会見を行い、「こういった結果(今季の優勝可能性がなくなったこと)を招いた責任をしっかりとらなくてはいけないと思い、昨日、三原一晃代表に話をして、辞任することを決めました」と語った。後任には三浦大輔2軍監督が就任する見通しだ。野球担当記者が話す。

「中畑清監督の後を受けて2016年に就任したラミレス監督は、昨年までの4年間で3度Aクラスに入り、2017年にはクライマックスシリーズを勝ち上がって日本シリーズにも進出した。前身の大洋ホエールズ時代を含め、5年以上指揮を取ったのは1968年から1972年までの別当薫監督以来です。3度以上、Aクラスに導いたのは三原脩監督、別当薫監督、権藤博監督の3人しかいなかった。数字を見れば、球団史に残る功績です」(以下同)

 一方で、“奇策”とも言われる独特の采配は、批判の対象にもなっていた。

「今季はランナー1塁の場面で打席に入ったピッチャーに強攻させたり、首位・巨人との大事な一戦でリリーフのパットンを先発させて大炎上させたりと、理解に苦しむ作戦もあった。また、梶谷隆幸や神里和毅など走れる選手がいるのに、あまり機動力を使わず、大砲の一発に期待する大味な野球だった。2016年ドラフト9位の佐野恵太を今季から4番に抜擢させて開花させるなど、打者を見抜く目は間違いがなかっただけに、DeNAも5年間と長期にわたって監督を任せていたと思いますが、ラミレス監督では優勝できないと判断したのでしょう」

 来季の新監督と目される“ハマの番長”こと三浦大輔氏は1991年ドラフト6位で入団すると、横浜一筋で25年間の現役生活を全うし、172勝(184敗)を挙げた。2005年には最優秀防御率のタイトルも獲得。1998年の日本一という美酒も味わったが、2002年から2015年までの14年間で最下位10度の暗黒期も経験した。2016年限りで引退し、昨年は1軍投手コーチ、今年は2軍監督を務めている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン