問い詰めると、妻は結婚後にある宗教に入信したことを明かしたという。
「私は宗教的なものは無知だったのですが、妻への愛情もあって、受け入れました。が、だんだんと妻が私よりも宗教を優先させ、留守には宗教仲間を家に上げ、子供にもお祈りをさせるようになりました。理解しようとしたのですが、共に生活することも難しくなってしまい、去年離婚を決意しました」
片方が入信することで、夫婦のバランスが突如変わっていく。こうした事態に直面したとき、どうしたらいいのだろうか。夫婦問題に関するアドバイザーはこう話す。
「入信している人は、相手に強制しない、夫婦での話し合いを疎かにしない、このことを守って。そして双方が相手のスタンスを尊重することが大事です。違いを認め、いい意味で影響をされない無関心さが大切なんです」
夫婦であっても、すべてが同じとは限らない。そう割り切れれば、ずいぶんと気が楽なのだが……。
※女性セブン2020年11月5・12日号