ライフ

FBにお菓子の写真を投稿したら「通報しますよ」と謎のメール

首相ダンボール工場で働いていた経験も

国会でも野次が飛び交っている

 体当たり企画でおなじみの、女性セブンのアラ還ライター“オバ記者”こと野原広子が、世の中の様々な出来事にゆるくツッコミを入れる! 今回のテーマは、世間にはびこる「誹謗中傷」です。

 * * *
「土下座しろ」「ウソつくな、この野郎ぅ」「お前、ふざけんなぁ」「恥を知れーぃ」「黙れよぉ」「いい加減なこと言うんじゃねーぞぉ」「バカなこと言ってんじゃねーよ」「どんな根拠があって言ってんだ。数字で示せ、数字でぇぇ」「お前が言うな」「じゃあ、お前がやれよぉ」「うおおお、うおおおお」

 ライターのかたわら、2年前から衆議院議員の事務所でアルバイトをしているが、国会本会議の傍聴に見学者を案内するたび、すさまじい野次を聴くことになる。

 テレビの国会中継では、NHKのマイクがよほど高性能なのか、お茶の間には届かないけれど、現実はまるで反社系Vシネマの世界。そこに“姐さん”の金切り声が混じるから阿鼻叫喚。地獄絵図よ。

 先日、菅(義偉)総理の所信表明のとき、怒号で何度か総理の演説が中断した。それで菅総理が「ちょっと静かにしてもらえませんか?」と議長に訴えたんだけど、本会議場の空気は「この程度で!?」という感じだったと、その場にいた政治記者(34才)は呆れていた。

 いわく、あの程度の野次は普通のことで、「本会議は、全員が同じ方向を向いているから、大声を出して罵ったところで顔がバレないし、議事録にも載らない。それで、与野党関係なく怒鳴り合って、演説の妨害をする。SNSの匿名コメントとなんら変わんないですよ」と。

 SNSといえば、誹謗中傷に殺人予告まで、思いつく限りの非道コメントが並ぶのは広く知られている。それで何人か逮捕者も出ているけれど、最近は、ほのぼの系のYouTubeにまで第三者からの許しがたい中傷コメントが送られてきて、傷ついた投稿者がチャンネルを閉鎖したりしているのよね。

 先日、こんなことがあった。ネバネバのネズミ捕りにかかって衰弱していた子猫を救助してあげて、その後、かわいがっている様子を動画でアップしていた30代男子T君。子猫は順調に成長していたけれど、2か月後に突然亡くなった。

 ご本人の憔悴ぶりは大変なもので、「ごめんなさい」と謝る姿にみんな泣いた。私も泣いた。でもコメント欄がえらく荒れている。「子猫の死を公表して、金にして恥ずかしくないのか」と書き込んだ人が、1人じゃなかったのよ。

 イヤなら見なきゃいいし、登録を解除することだってできる。なんでわざわざ時間をかけて、長々といやがらせコメントを書くのよ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン