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コラム

2020.11.22 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】下値押しに繋がる懸念材料が増える

ドル円は下落傾向にあるが、今後はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが11月23日~11月27日のドル円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル円は弱含みか。米国における新型コロナウイルスの感染者数は大幅に増加しており、経済制限などの強化による景気への影響に懸念が広がりそうだ。もう一段の金融緩和が観測され、株価や長期金利の低下を手がかりとしたドル売りが想定される。直近で発表された11月ミシガン大学消費者信頼感指数、11月NY連銀製造業景気指数、10月小売売上高は市場予想を下回る低調な内容だった。

 今週発表されるIHSマークイット11月製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI)、11月CB消費者信頼感指数、7-9月期国内総生産改定値(GDP)などの経済指標が市場予想を下回った場合、景気減速への警戒感が高まりそうだ。12月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和に思惑が広がれば、長期金利の低下を招き、ドルの下押し要因となりやすい。

 米国の政治情勢の不透明感も嫌気されそうだ。今月3日に行われた大統領選はバイデン民主党候補の勝利がほぼ確定したが、トランプ大統領は敗北宣言をせず、政権のスムーズな移行は不透明だ。追加経済対策に関する与野党協議の行方も注視されよう。一方、コロナ対策のワクチン開発に関しファイザーやモデルナなど大手メーカーによる臨床試験が成果を上げ、早期実用化が待たれる。相場の押し上げ効果としては弱まっているものの、金融市場にとっては好材料で、リスク許容度の低下を目先もある程度抑制する手がかりとなろう。

【米・IHSマークイット11月製造業・サービス業PMI】(11月23日発表予定)
 11月23日発表のIHSマークイット米11月製造業・サービス業PMIが市場予想を下回った場合、株安・ドル安につながる見通し。10月はサービス業の改善が目立ったが、コロナ感染再拡大の影響が懸念される。

【米・7-9月期 GDP改定値】(11月25日発表予定)
 11月25日発表の米7-9月期 GDP改定値は、コロナまん延に伴う制限措置の影響で急激に持ち直した速報値から下方修正された場合、持続的な景気回復への期待は後退し、株安・ドル安の要因となろう。

・11月23-27日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)11月CB消費者信頼感指数 24日(火)日本時間25日午前0時発表予定
・予想は、98.0
 参考となる10月実績は100.9で11月はこの水準をやや下回る可能性がある。新型コロナウイルスの感染者が急増していることや、アメリカの大統領選挙を巡る混乱などの影響で消費者心理はやや悪化すると予想される。

○(米)7-9月期GDP改定値 25日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、前期比年率+33.1%
 参考となる速報値は前期比年率+33.1%。改定値の数値は速報値から特に変わることはないと予想されている。一部項目は上方修正されると予想されるが、下方修正される項目があるとの見方もあり、速報値と同水準か、小幅な修正にとどまる見込み。

○(米)10月耐久財受注 25日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、前月比+1.0%
 参考となる9月実績は前月比+1.9%で市場予想を上回った。需要回復や在庫状況を受けて、製造業の業績は回復傾向。航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注も増加。10月については在庫状況を受けた受注増が予想されるが、9月がやや高い伸びを記録しており、10月分の受注の伸び率は9月実績を下回る見込み。

○(米)10月PCEコア価格指数 25日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、前年比+1.4%
 参考となる9月実績は前年比+1.5%。一段の雇用回復が個人消費を下支えするとみられる。9月は耐久財、消費財への支出が主に増加した。10月については消費財への支出増加が一服する可能性があるため、全体の価格指数は9月実績をやや下回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・23日(月):(独)11月IHSマークイット製造業PMI、(欧)11月IHSマークイットユーロ圏総合PMI、(米)11月IHSマークイット製造業PMI
・24日(火):(独)7-9月期GDP改定値、(独)11月IFO企業景況感指数、(米)9月S&PコアロジックCS20都市指数
・25日(水):(米)10月新築住宅価格指数、(米)FOMC議事要旨

【予想レンジ】
・102円00銭-105円00銭

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