国内

延期や中止が相次ぐ成人式 式典イベントは今後も必要なのか

来年の「成人の日」は着物姿の若者たちが減りそう(時事通信フォト)

来年の「成人の日」は振袖姿の若者たちが減りそう(時事通信フォト)

 来年の成人式は2021年1月11日。例年通りなら、120万人近くにのぼる新成人を祝い、華やかな式典が催される日だ。しかし来年の成人式は、長引くコロナ禍で開催すらされないところもあるという。来春成人する娘を持つ作家・内藤みか氏がレポートする。

 * * *
 成人式は振袖姿で街を歩くことができる、女性たちにとって一生の思い出となる日です。そしてその日を来年迎えようとしている娘が我が家にもいます。朝早くに着物を着付けていただくのですが、家を出る時に着ていた洋服一式は、付き添いの人間(大抵は母親)が持ち帰ることが多く、当日は私も付き添う予定でした。

 例年、着付け会場はそんな母娘で大にぎわいです。さらに式典会場も、近隣の若者たちが一斉に集結するのだから大混雑。懐かしい顔を見かけては声をかけ、一緒に写真を撮って盛り上がります。同窓会にも似た、成人したお互いの姿を見せ合う貴重な交流の時間なのです。そして気の合う仲間たちとの宴で、深夜まで盛り上がるのも毎年のこと。

コロナ禍で中止や延期も

 しかし今年は、新型コロナウイルスが収束していない中での開催となりそうで、気を揉んでいる人も少なくありません。地方では県外在住者も集まりやすいよう春や夏に成人式を行うところもありますが、すでに延期が相次いでいます。

 新潟県長岡市は成人式を翌年に延期しました。山形県米沢市では5月を9月に、9月をさらに11月にと2度も延期した末にようやく開催するなど、ウイルス対応のための変更を余儀なくされています。そしてやっと開催しても参加者は例年より半数以下という状態のようです。これは都会から地方に帰省しづらい状況があるからかもしれません。

開催の予定ではあるけれど……

 感染拡大する北海道では北斗市や函館市が式を中止にしました。関東では神奈川県横浜市が成人式を中止し、オンラインで開催すると発表しましたが、反対の声が多かったため、後にリアル会場での式典を行うと変更しています。

 東京都の多くの自治体は中止の発表は今のところなく、式典を何回かに分けて行うことで密を避ける対応をしているように見えます。千葉県浦安市は恒例のディズニーでの成人式を今年も行う予定です。しかし感染の状況次第では変更もありうる、100パーセント確実に行われるかは誰にもわからない不安定な状況といえるでしょう。

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン