今はあくまで一宮家であるから、公用車も質素でいいということなのかもしれない。眞子内親王の結婚を応援すると表明されたことも、「一宮家ならば」という親心も関係しているのではないだろうか。皇室記者はこう見ている。
「眞子さまの結婚について、秋篠宮殿下の取るべき道は3つのどれかでしょう。一つは、これまで殿下ご自身が提起されてきた『多くの人が納得し、喜んでくれる状況』がクリアされること。これは一番望ましい形であり、小室さんが金銭問題や勉学で区切りをつけ、堂々と『納采の儀』や『告期の儀』といった結婚に向けた儀式を執り行って、祝賀ムードで送り出す。ただし、その状況になるまでには、まだ時間がかかることを覚悟しなければならない。
二つ目は、提起した条件がクリアできないとしても、皇族としての儀式を行い、いわば強行突破で結婚を進めてしまうこと。眞子さまや小室さんにとってはうれしい決断でしょうが、秋篠宮家が国民から厳しい目で見られるおそれがある。皇位継承第1位と第2位を擁する秋篠宮家だけに、国民と心が離れてしまうというのはまずい。
そこで第三の道として、皇室としての儀式などはせず、正式に婚約させた時点で皇籍離脱させて、一般人として二人を結婚させるという方法が検討されているのではないか。秋篠宮殿下がそれを認めれば、おそらく眞子さまはその道を選ぶでしょう。皇籍離脱する皇族には、品位を保ち、セキュリティ対策をするために一時金が支給されます。慣例からすると、眞子さまには1億4000万円ほどの一時金が支給されるはずですが、これを辞退するのではないかという報道も出ています。それは、世間が許さなくても結婚はする、けれど秋篠宮家には迷惑をかけないというギリギリの案なのかもしれません」
日本国憲法は、結婚は「両性の同意のみに基づいて成立する」と定めている。眞子内親王の結婚を阻む権利は、国民にも皇室にも、秋篠宮皇嗣にさえない。とはいえ、未来の天皇の娘や姉となられる眞子内親王には、誰もが祝福できる形での結婚こそ望ましい。