スポーツ

定年の高砂親方 後継者に“朝青龍の後輩”を指名した事情

高砂親方は定年でもある悩みを抱えているという(写真/共同通信社)

高砂親方(右)は定年、悩みを抱えているという(写真/共同通信社)

「大ちゃん」の愛称で親しまれた高砂親方(元大関・朝潮)が、12月9日の65歳の誕生日で、相撲協会の定年を迎える。

 両横綱が全休した11月場所では、愛弟子である大関・朝乃山の優勝が期待されたが、ケガで3日目から休場。寂しい定年場所となった。

「定年後も再雇用で協会には残れるが、制約があって部屋は持てない。正規雇用の親方と年寄株を交換し、部屋を継がせることになる」(担当記者)

 高砂部屋の部屋付き親方である若松親方(元前頭・朝乃若)と錦島親方(元関脇・朝赤龍)のどちらが継ぐか注目を集めていた。

「高砂親方はギリギリまで明言せず、近大の後輩である若松親方が継ぐとみられていたが、指名されたのはモンゴル出身の錦島親方だった」(同前)

 高砂親方といえば、暴行事件で廃業に追い込まれたモンゴル人横綱・朝青龍に悩まされた。錦島親方は明徳義塾出身で朝青龍の後輩だ。

「入門時には、“青がいるから赤も”ということで朝赤龍の四股名になった。高砂親方が角界屈指の名門部屋の看板を“朝青龍の後輩”に譲ったことに驚く関係者もいる。ただ、朝青龍を反面教師とする錦島親方は常識的で大人しい性格。将来的に部屋は朝乃山が継ぐのが既定路線で、それまでのワンポイントを了承したようだ。一方の若松親方は、近大出身の後輩にあたる朝乃山に年寄株を渡す“つなぎ役”では、メンツが立たなかったのではないか」(若手親方)

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン